映画『バースデーカード』の主題歌を木村カエラが担当することがわかった。
主題歌に起用されたのは、木村の新曲“向日葵”。木村が脚本を読み、映画のオールラッシュを見て歌詞を書き下ろした楽曲となり、作曲は岸田繁(くるり)が担当している。木村は念願だったという岸田とのコラボレーションについて「くるりの岸田さんが作曲した温かくも切ないメロディーは、私の書く言葉をとても素敵な世界へ連れていってくれました」とコメントしている。
今回の発表とあわせて同曲を使用した映画の特報が公開。橋本愛演じる主人公・紀子が、宮崎あおい演じる亡くなった母・芳恵からの手紙を読んで涙する様子や、笑顔を見せる芳恵の姿などが確認できる。
10月22日から全国で公開される『バースデーカード』は、母・芳恵を10歳の時に亡くした紀子と、自身の余命を悟って20歳の誕生日まで毎年子どもたちにバースデーカードを贈る約束をした芳恵の絆を描いた作品。橋本、宮崎に加え、ユースケ・サンタマリア、須賀健太、中村蒼らがキャストに名を連ねている。
■木村カエラのコメント
私は18歳の時、親も一人の人間だったんだ。と気づいた時がありました。
それまでは、母親はどんな時でもお母さんだったのに、強いところも弱いところもある、私と同じ人間なんだと。
映画の中で橋本愛さん演じる娘の紀子が、宮﨑あおいさん演じる紀子の母親が、一人の人間として日々と葛藤し、弱さと闘う姿を見せるシーンがあります。
紀子が成長したことを感じ、そして母親が紀子へ残したかったものがそこにはしっかりと存在する…とても大好きなシーンです。
今回、映画を拝見して書き下ろした主題歌には『向日葵』と名前をつけました。
『向日葵』の花言葉は【あなただけをみつめている】。
母親にとって子供は太陽。
雲で隠れ、その輝きを無くしてしまわないように、いつもどんな時もその光だけを見つめている母親の姿と、太陽の方向を見て咲くひまわりとを重ね歌詞を綴りました。
くるりの岸田さんが作曲した温かくも切ないメロディーは、私の書く言葉をとても素敵な世界へ連れていってくれました。
吉田監督とキャストのみなさんが作られた、このすばらしい作品に参加できてとても光栄です。
■岸田繁(くるり)のコメント
カエラの歌は、自分にとってのインスピレーション。
彼女のために曲を書くということは、とても自然なことなんです。
■橋本愛のコメント
カエラさんとくるりの岸田さんという敬愛するお二人の共同製作と聞いて、それだけで大興奮!でしたし、物語の終わりに流れる音楽というのは、映画において本当に重大な意味や影響があると思っているので、今回この向日葵という曲に、間違いなく映画の格を底上げしていただいたと思っています。
本当にいい曲。大好きです。
ありがとうございました!
■吉田康弘監督のコメント
ラストシーンの最中に流れ始める、存在感のある主題歌が欲しいとリクエストしました。
細かいパスは我々の方で繋いでいくので、最後にドーンッと思いっきりシュートを打ち込んで下さい。そうお願いして、この曲をあげて頂きました。
シンプルで力強い曲です。優しくて暖かくて切ない唄声です。
それでいて、幸せが溢れているのです。
だから僕は、初めてこの主題歌を聞いたとき、泣きそうになりました。