突然のダニール・クビアトとマックス・フェルスタッペンの交代に、クビアトに同情し、彼の将来を懸念する声が上がっている。
5日、レッドブルは、スペインGPからフェルスタッペンをレッドブル・レーシングに昇格させ、代わってクビアトをトロロッソに戻すことを発表した。
直前のロシアGPでクビアトがアクシデントを引き起こしたことが一因となって、レッドブル陣営はフェルスタッペンとの交代を早めたとの見方もなされているが、レッドブルのモータースポーツアドバイザー、ヘルムート・マルコは、今季思うようなパフォーマンスを発揮できずにいたクビアトをプレッシャーから解放するためであり、トロロッソのフェルスタッペンとカルロス・サインツJr.の間の軋轢を解消するための行動でもあったと説明している。
■「中国GPの表彰台をもう忘れたのか?」
しかしマクラーレン・ホンダのジェンソン・バトンは、この発表にTwitterを通してすぐさま否定的な反応を示した。
「マジで? 1戦失敗しただけでクビアトが外された。その前のレースでは表彰台に上ったのに」というコメントにバトンは#Shortmemories(記憶力が悪いね)というハッシュタグをつけている。
「彼(フェルスタッペン)の才能は評価している。でも彼にはまだ時間がたっぷりあるじゃないか……」
後にマーティン・ブランドルが「確かにレッドブルはソチのレースの後、クビアトを一切弁護しなかった。F1の“ソープオペラ”的展開だ。クビアトがトロロッソで羽ばたくことを祈る」とツイート、バトンはそれをリツイートしている。
■クビアトのキャリアに懸念
Sky SportsのF1レポーター、テッド・クラビッツは「ヘルムート・マルコはフェルスタッペンをレッドブルに昇格させるチャンスを狙っていた」と発言。
レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、ドライバー交代に際し、「ダニー(クビアト)はトロロッソで進歩し続けることができる。慣れ親しんだトロロッソにおいて、調子を取り戻し、ポテンシャルを発揮するチャンスをつかむことができるだろう」と語った。これを受けて、Sky Sportsのレポーターを務めるクレイグ・スレーターは、「クビアトが一体どうやってトロロッソに戻って自信と調子を取り戻せるのか。非常に難しいと思う。今回の動きはクビアトの将来に大きなクエスチョンマークを残すものである」とコメントした。