シーズン途中でレッドブル・レーシングに昇格することが決まったマックス・フェルスタッペンは、今回の移籍は自分のキャリアにとって素晴らしいチャンスになると語った。
5日、レッドブル・レーシングは次戦スペインGPからダニール・クビアトに代えてトロロッソのフェルスタッペンをダニエル・リカルドのチームメイトとして起用すると発表した。
チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、ドライバー変更の理由を「レッドブル・レーシングとトロロッソは4人のドライバーと長期契約を結んでおり、その特殊な状況下において柔軟にドライバーたちを2チームの間で移動させることができる」「ダニー(クビアト)はトロロッソで進歩し続けることができる。慣れ親しんだトロロッソにおいて、調子を取り戻し、ポテンシャルを発揮するチャンスをつかむことができるだろう」と語るにとどまっている。
ロシアGPのオープニングラップでクビアトは二度にわたりセバスチャン・ベッテルに追突、ベッテルがそれによってダニエル・リカルドと接触したことで、レッドブルはノーポイントに終わり、コンストラクターズ選手権において大きなダメージを負った。
クビアトは全関係者に謝罪するとコメントしたものの、レッドブルのモータースポーツアドバイザー、ヘルムート・マルコは激怒していたと言われている。
そもそもライバルチームから引く手あまたのフェルスタッペンを引き留めるため、来年はレッドブルに昇格させることは内定していたと言われているが、ロシアの一件が一因となってその時期が早まったのかもしれない。
フェルスタッペンは、レッドブル加入が正式発表されたことを受け、自身のウェブサイトにおいて次のようなコメントを発表した。
「まだ長いとはいえないキャリアの中で次の段階に進むことになり、とてつもないチャンスを得ることができた」と18歳のフェルスタッペン。
「僕を信じてくれたレッドブル・レーシングとドクター・ヘルムート・マルコに心から感謝したい。レッドブル・レーシングというトップチームからたくさんのことを学ぶ機会を得ることができるだろう。経験豊かで実績のあるダニエル・リカルドのようなチームメイトと一緒に働くのも楽しみだ」
「スクーデリア・トロロッソのスタッフ全員には感謝してもしきれないほどだ。ファエンツァのファクトリーの皆、特に(チーム代表)フランツ・トストの協力によってキャリアをここまで進めてくることができた。僕らは一緒に素晴らしい時を過ごしたと思う」
「来週バルセロナでRB12 タグ・ホイヤーで初走行をする日に向けて準備を万端に整えるため、レッドブル・レーシングと共に全力を尽くしていく。その特別な瞬間が待ち遠しい」
フェルスタッペンはこれからレッドブルのファクトリーでシート合わせを行い、チームメンバーとの顔合わせを済ませ、シミュレーションでRB12を体験して、来週のスペインGPに臨むということだ。