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夫と一緒にいたくない症候群「夫婦間に我慢の歴史が蓄積」

2016年05月05日 17:10  週刊女性PRIME

週刊女性PRIME

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子どもが中学生ぐらいになると、子育ても一段落し、夫婦ふたりの時間が増えてくる。そんな時期に意外と多くの方が陥っているのが、夫と一緒に過ごすのを苦痛だと感じてしまう悩み。幸せになるために結婚した大切なパートナーのはずなのに、一体なぜこんなことになってしまうのか? 「子どもが小さいうちはお互い忙しく、余裕がないのはどの夫婦も同じですが、その時期にいかにお互いを思いやれるか。大きな問題はなくとも、長い年月のなかでの少しずつの積み重ねが夫婦の関係性を知らず知らずのうちに変えていくんです」 そう教えてくれたのは、延べ2万人以上の夫婦のお悩み相談に答えてきた夫婦問題カウンセラーの木村泰之さん。 「まず妻は、子どもの世話を最優先にせざるをえない期間が長く続き、結婚当初、夫に対して持っていた妻としての愛情よりも、子どもに対する母性が中心の思考へと変わっていきます。 一方で夫も、年齢とともにそれなりの役職に就くようになると、子どものことは妻に任せることが多くなり、家庭外での仕事の付き合いや人間関係に気を遣い、妻との接点といえば子どもやお金の話がメインに。こうして少しずつ、夫婦間に“我慢の歴史”が蓄積されていきます」 そんな状態がすっかり定着したころ、子どもに手がかからなくなったからと、いきなり時間だけ余裕ができても、夫婦ふたりでの時間の使い方や過ごし方がイメージできず、なんだかギクシャクしたムードに……。 「お互い最小限の会話ですませることに慣れてしまっているため、話さなくとも苦痛でないどころか、むしろ、ひとりでいたい、ママ友や会社の仲間と話すほうがラクで楽しいと思ってしまう。夫や妻と何を話せばいいのかわからないという意識がどんどん強くなっていくのです」 日本の家庭ではよくある夫婦のあり方のようにも感じるが、「みんなそんなものでしょ」と、夫婦という肩書にあぐらをかいていると、後々マズイことになるかもしれない。 【夫婦の危機度チェックリスト】 □夫婦の会話はほとんどLINEかメールで、直接話をしない □夫の帰宅時間が遅くても気にならない □夫とふたりで撮った写真はここ数年ほとんどない □いつしか夫と寝室は別になっている □夫の健康診断結果の数値をよく把握していない □夫の食事より子どもの弁当の中身が大事 □夫の今の役職をよくわかっていない □ここ数年結婚記念日のイベントはスルーしている □夫婦は何となく今のまま続くと思っている □外出しても夫婦で手をつなぐなんてありえない 【診断結果】 該当した項目の数で、夫婦の現状を見直してみましょう。 0~1個:お互いに努力できています。いつまでもいい夫婦でいきましょう 2~3個:該当項目を改善し、さらにいい夫婦にしていきましょう 4~5個:相手にもっと関心を持って、思いやりを持って接していきましょう 6~8個:夫婦は要注意状態。できることをひとつひとつ改善していきましょう 9~10個:夫婦の状態はレッドゾーン。第三者にアドバイスをもらいましょう イラスト/きくちもも