スーパーGT第2戦富士の決勝でGT500クラスを制したMOTUL AUTECH GT-Rのロニー・クインタレッリと松田次生が、決勝の戦いを振り返った。
●GT500クラス優勝:MOTUL AUTECH GT-R
ロニー・クインタレッリ
「今回は開幕戦と違い、40kgのウエイトハンデを積んで富士に入りました。予選は4位でしたが、12号車(カルソニック IMPUL GT-R)は別にして、前の2台とは戦えるんじゃないかと思っていました。しかし、第1スティントを走ってみると、40kgのウエイトがけっこう効いて、クルマのバランス的にもあまり決まっていませんでした」
「それでも、タイヤをマネージントし、チームのピットタイミングもすごく良かった思います。ガソリンが失くなるまでなるべく引っ張て、その作戦で2番手になり、そのあとは(松田)次生が満タンでいい走りをしてくれました。セーフティカーが入ったことで、12号車とのギャップが全部失くなりましたが、僕らのピット作業時間もガソリン補給が少ないので短くできました。2位争いは必ずできると思っていましたが、SCの導入でトップを争えるようになりました。最後のスティントはまだ完璧と言えるバランスではありませんでしたが、とにかく軽い燃料でそこそこプッシュできていいスティントにできました。最初のスティントはあまり良くなかったですが、最後は良かったです」
松田次生
「40kgのウエイトにどこまで苦しめられるかわかりませんでした。昨日の予選はやはり軽いマシンの方が速かったですが、その中でもGT-Rにはポテンシャルがあったので、予選4番手からスタートすることができました。ですが、前半のロニー(・クインタレッリ)のクルマの動きやタイムの推移を見ていたら、本当に苦しそうで、僕もタイヤをどれだけ持たせられるかが、重要だと思っていました」
「第1スティントでロニーが苦しいなかで、一番周回数を引っ張ったことが大きかったです。最終的にセーフティカーが出た後も、僕自身が多く走れたましたし、燃料の補給を少なくできたのも大きかったです。SCのおかげで12号車との差が詰まりましたが、その後は離されないようにすれば、ピット作業で逆転できると分かっていました。SCが入ったことによって流れがきたと思います。ただ、同じGT-R勢として12号車がああいう形で離脱した部分があるのであまり喜べないところですが、こういうレースをきっちり勝つことができたのは、シーズンを通して良かったと思います」