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SGT第2戦富士:GT300はB-MAX GT-Rが逃げ切り優勝。終盤の2位争いはARTA M6が制す

2016年05月04日 18:21  AUTOSPORT web

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 スーパーGT第2戦富士500㎞レース、GT300クラスは1度目のピット作業でトップに躍り出たB-MAX NDDP GT-Rがそのまま首位をキープし、今季初優勝を飾った。

 500㎞レースの後半戦は、GT500クラスのRAYBRIG NSX CONCEPT-GTがクラッシュしたことによるセーフティカー導入から始まった。GT300クラスが70周を終了した時点でレースは再開。2番手を走るARTA BMW M6 GT3がピットへと戻り、ステイアウトしたB-MAX NDDP GT-R、VivaC 86 MCがひとつずつ順位を上げてトップと2番手につける。

 73周目終わりに、トップのB-MAX GT-Rがピットイン。星野一樹からヤン・マーデンボローにドライバー交代し、ARTA M6より前でコースへ復帰することに成功した。その4周後にはVivaC 86が2度目のルーティンピットを行ったことで順位が整理されたが、VivaC 86はタイヤ無交換でコースへ復帰。ピットストップ時間を短縮してARTA M6と順位を逆転した。

 給油とタイヤ交換を行ったB-MAX GT-Rのマーデンボローが後続を引き離す一方で、無交換作戦に出たVivaC 86の松井孝允はじわじわとARTA M6の小林崇志に差を詰められていく。84周目終わりにはギャップが3.3秒まで縮まると、ここから小林が1周1秒近く差を詰め、一気にテール・トゥー・ノーズの状態に持ち込んだ。

 ストレートスピードの違いから小林がホームストレートで前に出るかと思われたが、VivaCのスピードも負けておらず、松井が応戦。しかし、89周目のコカコーラコーナーで小林がオーバーテイクに成功。2番手となると、12秒前方のマーデンボローを追いかけていった。

 小林は1周1秒近いペースで差を詰めていくが、ギャップが7秒を切るとマーデンボローもタイムを上げて応戦。2台の差は最終的に3.7秒まで縮まったものの、ペースをコントロールしていたマーデンボローがトップチェッカーを受け、GT参戦2戦目で初優勝を手にした。

 勝利したB-MAXの星野一樹は「去年、ここで勝てるレースを逃しました。開幕戦の岡山でも悔しい思いをしたので、ドライバーやチームメカニック、タイヤメーカーと一丸となって、勝つための準備をしてきました。最高の結果です」と語ると、マーデンボローも「2戦目でカズキ(星野一樹)と表彰台の頂点に登ることができて、最高の気分だよ」と喜びを表現した。

 2位のARTA M6は今季初の表彰台。3位にVivaC 86、4位にUPGARAGE BANDOH 86のマザーシャシー勢が入った。以下、4位にGAINER TANAX GT-R、5位にJMS LMcorsa 488 GT3と続いている。