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新連載コラム「美女を浴びたい」:Czecho No Republic タカハシマイは、夏の日差しのように眩しい

2016年05月04日 17:01  リアルサウンド

リアルサウンド

(C)松村早希子

<Czecho No Republic・タカハシマイ(Cho/Syn/Gt/Per)>


 タカハシマイさんといえば、ゆるやかなウェーブのかかったロングヘアや、お団子頭などのロングをアレンジした髪型の印象が強かったのですが、マイさんの所属するバンドCzecho No Republic(チェコ・ノー・リパブリック)の「Heart Beat」のMVにもなっている日比谷野音ワンマンの映像を見た時に、バッサリと短いボブヘアになっていてイメージがガラッと変わっていました。髪の短さによって、すっきり長い首や華奢な肩の線の美しさがより一層際立っています。


動画はこちら


 このチェコ・ノー・リパブリックというバンドのビジュアルは、一見すると紅一点でありモデルとしてのキャリアをもつマイさんがバンドのミューズ(イメージの源泉)であるような印象を受けます。複数の男性バンドの中に女性が一人という構図からどうしてもミューズ的存在であると連想してしまいますが、ライブ映像や他の曲のMVなどをよく見てみると、彼女は女神のような超越的存在というよりは、いちバンドメンバー=演奏家として自然な佇まいで、音楽を奏でることを純粋に楽しんでいるようでした。また、彼女の担当は(Cho/Syn/Gt/Per)となっていますが、楽曲のなかで彼女の歌のソロパートも多く、特に 「Heart Beat」ではほぼデュエットのような印象です。マイさんの歌声は、野音の緑に囲まれた爽やかな景色に溶け込んで、聴いていてとても心地よく、夏のキラキラした明るい空気を届けてくれるかのようです。


 普通の人が着るとどうしても着こなすのは難しく、浮世離れしてしまうようなハードルの高いヴィンテージ古着をサラっと着こなし、カフェで流れていても違和感のないオシャレな音楽を奏でるバンドの紅一点メンバーでありながらも、特異な存在としてではなく自然にバンドに馴染み、歌い、演奏し、全身で音楽を楽しんでいる。その上、読者モデルの頃からずっと変わらない妖精のようなビジュアルを維持し続けていて、『オシャレも音楽もサブカルチャーも好きな十代の女の子』が夢見るようなものの全てを手にしているマイさんは、私には夏の日差しと同じくらい眩しく見えます。(松村早希子)