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ファッションのスポンサーは車から飛行機に?エティハド航空がIMGと契約

2016年05月04日 16:42  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

 世界各都市のファッションウィークなどを主催する「WME-IMG」が、航空会社のエティハド航空と複数年に渡るスポンサーシップ契約を締結した。エティハド航空は、航空会社として初めてファッションウィークの主要スポンサーに名を連ねることになり、今後、NY、ロンドン、ミラン、ベルリンなどのファッションウィークを含む17のファッションイベントを協賛していく。

スポンサーは自動車から航空会社の時代?の画像を拡大

 エティハド航空は、アラブ首長国連邦アブダビに本拠を置く国営航空会社。イタリアのアリタリア航空などを傘下に置き、コードシェアで日本を含む世界各都市に就航している。今回の提携でエティハド航空は、ファッションデザイナーやモデル、スタイリストなどに「トラベルに特化した」サービスを提供し、最終的にはアブダビを渡航の拠点として利用客を呼び込む狙いだ。
 これまでファッションウィークはメルセデス・ベンツを筆頭に、レクサス、キャデラックなどの自動車メーカーが主要スポンサーを務めるのが通例だった。しかし、近年ではNYファッションウィークからメルセデス・ベンツが降板するなど今後、自動車メーカーがファッションイベントのスポンサーから離れる可能性も懸念されている。NYタイムズによると、NYファッションウィークの1シーズンにはデザイナー、モデル、エディターなどを含め約10万人(IMG調べ)が訪れるといい、その大半が飛行機を利用しているため、ファッション関係者にとって飛行機は最も身近な交通手段の一つ。フィンランドの航空会社フィンエアーは今月下旬にヘルシンキ空港の滑走路でランウェイショーを行うプロジェクト「Match Made in HEL」の開催を予定するなど、航空会社とファッションの結びつきは高まっている。ファッションイベントのスポンサーに名乗りを上げる航空会社が今後更に増えていくかもしない。