B-MAX NDDP GT-R スーパーGT第2戦富士は、決勝レーススタートから約1時間30分が経過。GT300クラスは、大半の車両が1度目のピット作業を終え、5番手スタートのB-MAX NDDP GT-Rがトップに浮上している。
雲一つない晴天のもとにスタートが切られた500㎞レース。スタート時点での気温は21度、路面温度はこのレースウィークで一番高い40度となっている。ポールシッターのARTA BMW M6 GT3がホールショットを奪った背後では、31号車TOYOTA PRIUS apr GTとStudie BMW M6、VivaC 86 MCが3ワイドで2番手争いを展開。このなかでVivaC 86が順位を落とし、オープニングラップを終えてARTA M6、31号車プリウス、Studie M6というトップ3。B-MAX GT-Rが順位を上げて4番手となっている。
翌周にはStudie M6が31号車プリウスをとらえ、いったんはBMW M6のワン・ツー体制が築かれるが、6周を過ぎた頃からStudie M6が若干ペースダウン。プリウス、GT-Rにも、オーバーテイクされたStudie M6は15周を終了してピットに戻り、大きく順位を下げることになった。
上位陣のなかで、序盤から激しいバトルが繰り広げられたのがHitotsuyama Audi R8とSUBARU BRZ R&D SPORTによる5位争い。最終コーナーでBRZがR8をかわして順位を上げるも、直後のホームストレートでR8がBRZを抜き返す、という場面が繰り返された。さらに、5周目にはこの戦いに6番手のマネパ ランボルギーニ GT3も仲間入りすると、R8とBRZをストレートでかわし5番手に浮上した。
22周目、コカコーラコーナーでLEON CVSTOS AMG-GTがスピンアウト。目の前を走るシンティアム・アップル・ロータスのスピンを避けてのコースオフだったが、これでコースサイドのバリアに激しくクラッシュし、開幕戦で初優勝を飾ったAMGが姿を消すこととなった。
トップを行くARTA M6は、2番手に7秒以上の差をつけ周回し、29周を終えてピットイン。給油時間が長く、1分以上のストップ時間となり、小林から高木へとドライバー交代してコースへと復帰する。翌周には30号車プリウスがピットに入り、作業時間の短さで逆転。中山からドライバー交代した嵯峨はトップでコースに復帰するが、ピット作業時にブレーキにトラブルを抱えてしまったようで、1コーナーで白煙を上げ、コースオフ。翌周には再びピットへ戻ることになってしまい、大きく順位を落としてしまった。
33周を終えた段階で、B-MAX GT-Rがピットイン。こちらは53秒を切る作業時間でコースへと戻り、ピット作業でARTA M6を逆転。45周を過ぎると大半のマシンのピット作業が終わり、B-MAX GT-Rがタイミングモニター上でもトップに躍り出た。ARTA M6との差は約2秒。3番手はGAINER TANAX GT-Rで、以下GAINER TANAX AMG GT3、マネパ ランボルギーニ、UPGARAGE BANDOH 86というトップ6で、レース後半へと突入している。