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BMW Team Studie、決勝は2列目からスタート

2016年05月04日 08:21  AUTOSPORT web

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Studie BMW M6
SUPER GT Rd.2 FUJI 500Kmレース
5月3日予選4番手通過、決勝は2列目からスタート!

開幕前に、ここ富士スピードウェイの公式テストでGT300ベストラップを刻んだチームだったものの、第2戦の公式練習でタイムが伸び悩む。セットアップが決まらない。路温、気温ともに高いコンディションに合わせたタイヤとサスペンションなどのセッティン􏰀がどうにもマッチしないのだ。ターンインでオーバーステア、ミドルでアンダーなど、神経質なステアリング特性に苦しめられ、思うようにア􏰁セルを踏めない時間帯が続いた。チームは午前の公式練習を使い、この改善に集中する。公式練習セッション終了間際に記録した1分37秒891がチームのベストラップ。これはクラス11番手にとどまった。タイムとして結果こそ出せなかったものの、フィーリングが向上したことで手応えをつかむ。また、公式練習のGT300ベストラップなど速いレコードは気温と路温がまだ上がっていないセッション開始直後にマークされたものだった。セッション後半に多くのチームがタイムを落とす中、逆にNo.7 Studie BMW M6はラップタイムを削っていた。このタイムを記録した荒聖治選手に予選Q2を託し、予選Q1からヨルグ・ミューラー選手を投入することに。

予選Q1。ヨルグ・ミューラー選手はジックリ、いやむしろユックリとタイヤを温める。その間にベストラップをマークしたのが同じBMW M6 GT3の#55 ARTA。なんと1分36秒012。結果、これがQ1のトップタイムとなる。譲らないヨルグ・ミューラー選手がタイム計測に入る。#55ARTAに続く、1分36秒399!この時点で2番手タイム。湿った空気とともに気温、路温ともに下がったことも追い風になった。その後、ランボル􏰂ーニが2番手に浮上するも、3番手タイムで手堅くQ2へ駒を進めた。

予選Q2。荒聖治選手がさらにじっくりとタイヤを温める。いわく「右前だけなかなかタイヤが温まらないから他の3輪をそれに合わせて“育てる”ようにした」。抜群のタイヤマネージメントセンスで機をうかがってると、1分35秒台のトップタイムを叩き出したのが、またもや#55ARTABMWM6GT3。速い。これを受けて荒聖治選手がいよいよ計測モードに突入。タイムは1分36秒053。第1戦の岡山で獲得したポイントから22kgのウエイトを積んでおり、#55 ARTA BMW M6 GT3の35秒台には届かないものの、これが4番手となり、2列目からの決勝スタートを手にした。

ポールポジションは#55 ARTA BMW M6 GT3。これに#25 VivaC 86 MC、#31 TOYOTA PRIUS apr GT、そして#7 Studie BMW M6。明日の決勝は初優勝、連続ポイントゲットを狙う。

ヨルグ・ミューラー選手
「セットアップがなかなか決まらなくて苦労したね。けれどもウエイトを積んでいる中では上出来。予選結果に満足しているよ。とってもハッピーさ。決勝のことを言えば、リアタイヤのリップ低下が気になるところだね。これは岡山でも厄介だったけど、なんとか解決方法を見つけたいと思う」

荒聖治選手
「開幕前の富士テストでいいタイムが出ていたのに、午前の公式練習で手応えがつかめなかったときは、正直厳しい闘いになるかな...なんて覚悟してました。ところが気温が下がるなど状況が好転して、BMW M6とヨコハマタイヤのパフォーマンスを引き出すことに成功しました。長丁場なので2列目のスタートはグッド。明日は表彰台を目指します」

鈴木康昭チーム代表兼監督
「明日の決勝は500km。長丁場なので3列目より前なら十分と思っていたので今日の予選結果はとてもいいですね。それにしても#55 ARTA BMW M6 GT3のポールポジションは見事。公式練習でも不調が続いていて心配していましたが、さすがです。#55ARTAとの差はセクター3のタイム差で引き離されたのですが、そこは+22kgのウエイトが文字通りハンディになった気がします。ウエイト差が結果にキチッと現れるのがGT300のレベルの高さだと思います。明日のレースは期待していてください。もちろん初優勝を狙います」