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JRC第2戦:新井との接戦を制し、勝田範彦が久万高原ラリー制覇。開幕2連勝を飾る

2016年05月04日 08:11  AUTOSPORT web

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JRC第2戦を制した勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)
4月29日~5月1日に愛媛県久万高原で全日本ラリー選手権(JRC)第2戦が開催され、勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)が勝利し、開幕2連勝を飾った。

 標高約1000m付近に位置する美川スポーツランドを拠点として開催される久万高原ラリー。ターマックとグラベルどちらも行え、今年は昨年同様にターマックでの開催となった。ターマックラリーではシーズン最長の158.15kmのSSが設定され、SS3の美川は23.39kmのロングSSとなっている。

 SS1、SS2で奴田原文雄/佐藤忠宜(ミツビシ・ランサーエボリューションX)と新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)に先行された勝田だったが、ロングSSのSS3で快走を見せ、2番手に11秒差を付けてステージトップを奪いトップに浮上。午後の折り返しでは、新井に詰め寄られるも2.3秒差のトップで初日を終える。

 二日目はさらに天候に恵まれ、路面温度も上昇。タイヤには厳しい一日となった。

 デイ1後半で調子のよかった新井は、デイ2オープニングのSS8でもステージトップを奪い、勝田との差は1秒差に。しかし、勝田も巻き返しを見せる。SS9~SS11でステージトップとなる会心の走りを見せ、新井との差を8秒に広げる。

 残すは2SSのみ。なんとか逆転したい新井だったが、SS12でクラッチトラブルによりストップ。ここでリタイアとなってしまった。

 勝田はSS12、13もステージトップを獲得。2位の奴田原に1分16秒1の大差を付け、開幕2連勝を飾った。3位には、福永修/竹原静香(ミツビシ・ランサーエボリューションX)が入り、開幕戦に続き表彰台を獲得した。

「新井選手にトラブルがありましたが、2日目も激しいバトルが続きました。午後のセクションは少し攻めすぎてしまいましたが、全体的には自分のペースで走り切ることができました。長丁場のラリーでしたが、マシンに大きなトラブルが出なかったことが勝因だと思います。この勝利に関しては、マシンをしっかりと整備してくれたチームの皆さんに感謝しています」と勝田は喜びを語った。

 JN5クラスは、トップを快走していた根正人/小坂典嵩(シトロエンDS3)がSS9フィニッシュ直前でリタイア。代わってトップに立った柳澤宏至/中原祥雅(プジョー208)もSS13でリタイアとなり、大倉聡/豊田耕司(トヨタ・ヴィッツ)が嬉しい初優勝を飾った。

 JN4クラスは山口清司/島津雅彦(トヨタ86)が、JN3クラスは天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツ)が、JN1クラスは鈴木尚/鈴木裕(スズキ・スイフト)がクラス優勝を果たしている。