スーパーGT第2戦富士の公式予選でGT300クラスのポールポジションを獲得したARTA BMW M6 GT3の高木真一と小林崇志が、予選の戦いを振り返るとともに決勝レースへの展望を語った。
●ARTA BMW M6 GT3:GT300ポールポジション
高木真一
「午前中の走行だったか、忘れてしまったんですが。午前中……、たしか車庫入れしていたような(笑)。それで皆さんにご迷惑をかけたのに、この場にいるのは申し訳ないです。(午前中ストップした)原因についてはエンジンが吹けないという問題で、3000回転くらいを維持しているような状態で、それが何度直しても続いていました。だから予選もいってみなければ分からないという感じでしたね」
「ただ、何周か全開走行ができた時のバランスは良くて、小林(崇志)にもそれは伝えていました。その時のタイヤはソフトタイヤを使っていましたが、明日は晴れて気温が上がるのではないかという予想だったので、予選よりも決勝のことを考えて、それまで履いていないハードタイヤで予選に臨みました。でも、そう思っていったらハードタイヤのフィーリングがかなり良くて、こういった結果になり、僕たちも少しビックリしている状況です」
「明日ですが、今朝のトラブルでお互いに6周くらいしか走れていないので、その先のレースペースは僕たちも想像できません。明日は雨の予報で、朝のフリー走行が雨、決勝がドライのレースになると走ってみないと分からない状況です。ただ、明らかに前回のテストの時よりは乗りやすくなっているので、その分は期待していますし、タイヤもハードなのでいい結果が出せるのではないかと思っています」
小林崇志
「朝はトラブルでほとんど走れず、3周くらいしか出来ませんでした。そんな中、Q2でいきなりタイム出してこいという状況でした。いつもは僕がQ1を走ってトップを獲ることが多いので、Q2は高木(真一)さんにプレッシャーをかけて僕は気楽な気持ちで見ているのですが、今日は高木さんがQ1のトップを獲ってプレッシャーをかけてきましたし、チームのみんなからもポールを獲ってこいという風なプレッシャーをヒシヒシと感じていました。そういう中、3周しか乗っていない状況でアタックにいくのは不安でした」
「でも、チームが用意してくれたクルマとタイヤがコンディションにマッチしていて、テストの時のフィーリングからは考えられないくらいすごく乗りやすかったです。1周目からベストタイムが出せたし、ポールを獲ることができて良かったです。こんな良いパッケージを用意してくれたチームには感謝したいと思っています」
「明日の朝がウエットになると、走れなかった分やセットアップのできなかった分が決勝に響いてくると思うので、ポールポジションは獲れましたが、あまり楽観視はしていません。今朝のトラブルもあって正直分からないですが、予選のなかで挙動のインフォメーションは感じることができています。レースも長いですし、前半戦で勝っておくことはシリーズを考えれば非常に重要なので、しっかりと勝てるようにチーム一丸頑張りたいと思います」