2016年のスーパーGT第2戦富士の予選Q2は、激しいタイムアタック合戦を制し、カルソニックIMPUL GT-Rがポールポジションを獲得した。
ニッサン勢が4台、ホンダ勢2台、レクサス勢2台で争われたQ2。セッション開始時はいつものように各車がガレージで待機するシーンが見られたが、残り9分のところでフォーラムエンジニアリングADVAN GT-Rの柳田真孝がコースイン。これを皮切りに各車も続々とピットを離れた。
いち早くトップに躍り出たのがカルソニックGT-R。Q1で安田裕信が2位タイムを記録し、その勢いでジョアオ・パオロ・デ・オリベイラがアグレッシブな走りをみせ、セッション残り2分で1分28秒116を記録した。これに対抗してきたのが同じニッサン勢。MOTUL AUTECH GT-Rのロニー・クインタレッリが1分27秒987でトップを奪うと、すかさずS Road CRAFTSPORTS GT-Rの本山哲も1分27秒708でタイムを更新。しかし、オリベイラも諦めておらず、渾身のアタックで1分27秒453をマーク。コースレコードを塗り替える速さで再びトップを奪還した。
これでポールポジション決定かと思われたが、本山が再度タイムアタックを敢行。しかしオリベイラにコンマ2秒届かず1分27秒687で2番手のまま。ここでチェッカーフラッグが振られると、全車アタックを終了。カルソニックGT-Rが昨年のオートポリス戦以来となる、今季初のポールポジションを獲得した。
2番手には本山/千代勝正組のS Road GT-R。3番手には立川祐路/石浦宏明組のZENT CERUMO RC Fが続いた。前回岡山で勝利したMOTUL GT-Rは40kgのウエイトハンデを背負いながらも4番手につけている。
2台がQ2進出を果たしたホンダ勢はドラゴ・モデューロNSX CONCEPT-GTのオリバー・ターベイが6番手、RAYBRIG NSX CONCEPT-GTの伊沢拓也が8番手となった。
得意の富士で午前中の公式練習に続き、完璧な走りをみせたカルソニックGT-R。星野一義監督もポールポジションが決まると満面の笑みをみせ、この日の最高の結果に一安心という様子だった。
注目の決勝レースは4日14時からスタート。今回はレース距離が500kmのため、110周で争われる。