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SGT第2戦富士:ARTA BMW M6が午前の不調を吹き飛ばしポール獲得。VivaC 86 MCがフロントロウ

2016年05月03日 16:31  AUTOSPORT web

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ARTA BMW M6 GT3
スーパーGT第2戦は3日、富士スピードウェイで公式予選が行われ、GT300クラスはARTA BMW M6 GT3が今季初ポールポジションを獲得した。

 朝よりも雲が広がり日差しを遮るようになったため、気温・路面温度ともにわずかな上昇に留まった予選セッション。GT300は29台が出走し、Q1を通過できるのは14台のみとなる。定刻の14時30分に、15分間で争われるQ1がスタート。まずは各車がコースインし、マシンとコースのコンディションチェックを行った。

 セッション序盤はVivaC 86 MCの松井孝允とARTA M6の高木真一が、互いに自己ベストを更新しながらトップタイムを塗り替えていった。午前中の公式練習ではトラブルからコース上にマシンを止める姿も見られたARTA M6だが、このQ1では見違えるような走りでコースレコードを更新。さらに同じBMW M6勢のStudie BMW M6もヨルグ・ミューラーのドライブで高木に次ぐ2番手タイムを記録した。 

 Q1残り時間が3分を切るころになると、各車がペースを上げて自己ベストタイムを削り、めまぐるしく順位が入れ替わるようになる。一時はQ1通過のボーダーラインにとどまっていたB-MAX NDDP GT-Rの星野一樹は、いったんタイムを落とした後のアタックで、1分37秒台を切り6番手にポジションアップ。さらに、シンティアム・アップル・ロータスの加藤寛規も3番手に滑り込んだ。この時点で、トップタイムをマークしていたARTA M6と上位に入っていたVivaC 86は早めにピットに戻り、他車の結果を待つ形になった。

 この終盤に大きくタイムを上げてきたのは、マネパ ランボルギーニGT3の平峰一貴。BMW M6の2台に割って入る1分36秒506で2番手に入ると、さらにタイムを削り、最終的にはトップタイムに肉薄する1分36秒190まで自己ベストタイムを縮めた。

 最終的にQ1進出を決めたのは、ARTA M6、マネパ ランボルギーニ、Studie M6、シンティアム・ロータス、VivaC 86 、B-MAX GT-R、SUBARU BRZ R&D SPORT、JMS LMcorsa 488 GT3、Hitotsuyama Audi R8 LMS、グッドスマイル 初音ミク AMG、TOYOTA PRIUS apr GT、AUDI R8 LMS、GAINER TANAX GT-R、UPGARAGE BANDOH 86の14台。午前中にタイムが振るわなかった2台のGT-RがQ1突破を果たしている。

 マッハ車検 MC86の影山正美は途中まで自己ベストタイムを更新するペースだったものの、終盤にタイムを落とし15番手でノックアウト。GAINER TANAX AMG GT3も途中でアタックをやめピットイン。16番手でQ1突破を逃すこととなった。

 ポールポジションを決めるQ2は15時15分からスタート。いち早くコースインしたARTA M6の小林崇志が記録した1分38秒361をベンチマークにアタック合戦が始まった。その後、B-MAX GT-Rのヤン・マーデンボローが1分36秒265でコースレコードを更新して、トップに浮上。しかし、小林がすぐさま1分35秒707で、マーデンボロー以下を大きく突き離してトップタイムを更新した。



 残り時間が3分を切ると、マザーシャシー勢とJAF-GTのプリウスGTが大きくタイム更新。VivaC 86の土屋武士が#55 M6に迫る1分35秒961で2番手に入り、さらにTOYOTA PRIUS apr GTの中山雄一が1分36秒036で3番手に滑り込んだ。

 その後、B-MAX GT-Rやマネパ ランボルギーニが自己ベストタイムを更新するアタックをみせたものの、大きな順位変動はなくチェッカー。ARTA M6は午前中の不調を吹き飛ばす走りで、Q1、Q2をトップ通過してのポールポジション獲得となった。