JMS LMcorsa 488 GT3 スーパーGT第2戦は3日、富士スピードウェイで公式練習が行われ、GT300クラスはJMS Ferrari 488 GT3がトップタイムをマークした。
ゴールデンウィーク恒例となったGT富士500kmレース。早朝から多くのファンが集まるなか、定刻の9時から1時間45分の公式練習がスタートした。
気温17度、路面温度24度、湿度56%というコンディションでセッションはスタート。各チーム、一斉にコースインを果たしていく。セッション序盤はコースアウトなどもなく、各車は順調に走行を重ねていく。走行開始30分経過時点でのトップタイムは新田守男がドライブするJMS LMcorsaの1分37秒091。2番手にリチャード・ライアンのHitotsuyama Audi R8 LMS、山田真之亮のUPGARAGE BANDOH 86と続いている。
走行開始から32分が経過したところで、ARTA BMW M6 GT3がスローダウン。ゆっくりとしたペースで最終コーナーを立ち上がると、そのまま自力でピットへ戻っていった。また、開始50分が経過したところでVivaC 86 MCが1コーナーでオーバーランする場面もあったが、すぐにコースへ復帰している。
セッション開始から1時間が過ぎた10時2分ごろ、ホームストレート上にSYNTIUM LMcorsa RC F GT3のものと思われるパーツが落下。回収のために赤旗が掲示される。パーツの回収はすぐに完了し、10時5分にはセッションが再スタート。各車両とも、続々と走行を再開していった。
この時点でも、セッション序盤にトップにつけたJMS Ferrariが最速タイムをマーク。2番手にHitotsuyama Audiが続くが、3番手にはTOYOTA PRIUS apr GTが浮上。4番手にUPGARAGE 86と、JAF-GT、マザーシャシーが続いている。
GT300の専有走行時間まで残り10分というところで、再びコースインしていたARTA M6が上り勾配の第3セクターでまたもスローダウン。パナソニックコーナーの進入でマシンをコースサイドに止めてしまった。また、10時20分過ぎには100Rの立ち上がりでJMS Ferrariの脇阪薫一がコースアウトしたものの、すぐにコースへ復帰。その後は大きな混乱もなく、GT300専有走行の時間を迎えた。
10分間の専有走行では、各チームとも午後の予選に向けたセットアップに終始。ここでも、大きなアクシデントはなくセッション終了かと思われたが、終了間際にDIJON Racing GT-Rが1コーナーでオーバーシュートしストップ。また、マシンからオイルが漏れていたようで、その処理のために赤旗が掲示され、そのまま専有走行は終了となった。
このセッションでは、序盤にトップにつけたJMS Ferrariが首位をキープ。2番手にHitotsuyama Audi、3番手にTOYOTA PRIUS、4番手にUPGARAGE 86、5番手に開幕戦を制したLEON CVSTOS AMG-GTがつけている。
昨年の第2戦富士で優勝するなど、コースとの相性が良いニッサンGT-RニスモTG3勢は、性能調整(BoP)が効いているのか、B-MAX NDDP GT-Rの8番手が最上位。15年王者のGAINER TANAX GT-Rは24番手と苦戦を強いられている。
富士スピードウェイをあまり得意としていないJAF-GTとマザーシャシーが上位に食い込んだ公式練習。午後の予選でも、この勢いをキープできるか注目だろう。また、このセッションで苦しんだGT-R勢の挽回にも期待したい。
ノックアウト形式の公式予選は、このあと14時30分にスタートする。