2016年のスーパーGT第2戦「FUJI GT500km RACE」が3日、富士スピードウェイで開幕し、午前9時から行われた公式練習はカルソニック IMPUL GT-Rがトップタイムをマークした。
早朝こそ薄曇りだったが、セッション開始時刻が迫るにつれて太陽も顔を出し、ドライコンディションの中でセッションがスタート。グリーンシグナルと同時にほぼ全車が一斉にコースインした。今回はゴールデンウイーク期間中の開催ということもあり、グランドスタンドをはじめとする各コーナーには朝から多くのファンが詰めかけている。
各車は、すでに3月の合同テストで走り込んでいるとはいえ、その時とは気温や路面温度も違うため、予選に向けて念入りにチェック走行を行った。
そのなか、走り出しから速さをみせたのがMOTUL AUTECH GT-Rだ。ロニー・クインタレッリがいきなり1分29秒268を叩き出し1分30秒を切るペースで周回。それに続いたのが前回岡山で苦戦を強いられたホンダ勢のKEIHIN NSX CONCEPT-GTで、小暮卓史が1分29秒711で2番手につけると、ドラゴ・モデューロNSX CONCEPRT-GTのオリバー・ターベイも1分29秒791を記録し3番手タイムをマークした。
開始15分を過ぎると、各車が徐々にペースアップ。カルソニックIMPUL GT-Rのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが1分28秒890でトップに浮上すると、S Road CRAFTSPORTS GT-Rの本山哲、DENSO KOBELCO SARD RC-Fのヘイキ・コバライネン、Keeper TOM’S RC-Fのジェームス・ロシターらが次々と1分29秒台をマークした。中でもオリベイラが好タイムを連発し、最終的に1分28秒761までタイムを縮め一旦ピットに戻った。コバライネンもコンマ4秒差の1分29秒155で2番手につけ、3月の合同テストで好調だった2台がセッション前半からタイムシートの上位に並ぶ格好となった。
その後は目立った順位の変動もなく、各チームがそれぞれのプログラムをこなしていたが、開始から1時間を経過したところでメインストレートにGT300マシンのパーツが落下。これを回収するため赤旗中断となった。約5分ほどの中断でセッションは再開。混走セッションの終了間際にWedsSport ADVAN RC Fの関口雄飛がスピンを喫する場面があったが、すぐにコースへ復帰。GT500はこの他に特に目立ったトラブルやアクシデントもなく、残り10分の専有走行に突入した。
その専有走行だが、直前のGT300の専有走行でコース上にオイルが出て赤旗中断があった影響で、予定より5分遅れてスタート。実際の予選同様に各車がタイミングを見計らい残り8分を切ったところで各車が続々とコースインしていき、早くも予選のようなタイムアタック合戦の様相を呈する。
しかし、そこからは誰もオリベイラのタイムを上回ることができずカルソニックGT-Rがトップタイムのままセッションは終了。最後にS Road GT-Rの千代勝正が見せ場を作り、トップにコンマ1秒差に迫る1分28秒915をマークし2番手に浮上。開幕戦に続き、ここ一発での速さをみせた。3番手にはZENT CERUMO RC Fの石浦宏明が1分29秒092で続いた。
岡山で苦戦を強いられたホンダ勢も1分29秒台をマークしライバルに接近。陣営のトップはドラゴ・モデューロNSX CONCEPRT-GTの武藤英紀で9番手につけている。
注目の公式予選、GT500クラスは14時50分からQ1がスタートする。