インディカー・シリーズに今年新たにスケジュールに加わったボストンでの市街地レースが中止の危機を迎えている。
ボストンの市街地に2.2マイルのコースを作り9月2~4日に予定されていたインディカー第15戦。
インディカーの代表であるマーク・ミルズは、「我々は、プロモーターが手を引くというのをちょうど聞いたところだ。状況を見て、これからどうするか確認するよ。労働者の日となる9月4日には別の可能性があるかもしれない」とコメント。
ボストン・グランプリの代表であるジョン・ケイシーは、「我々と市との関係が機能していないんだ」と市との連携ができていないと語っている。
ミルズは、ボストンに代わるプランBを模索中で、アメリカ北東の街をターゲットにしており、ロードアイランド州のプロビデンスが候補に挙がっているようだ。
「ボストンの頭痛が取り除くことができたら双方に喜ばしいことだよ」とケイシー。
「この大きなイベントには、都市と州のサポートが必要であり、そのサポートによって大きな障害や我々に出された要求をクリアすることができる。最近の要求は洪水に関する問題で、追加支出は保障されず、我々はオプションが無くなってしまった。しかし、ボストンのレースはキャンセルされ、ほかのオプションが検討されている」
「企業の強力なパートナーシップによってチケット販売も好調だった。我々に求められている要求が、このボストンでのイベントを経済的に実現不可能にしている」
「我々は50人以上のチームで、実現可能に向けて精力的に取り組んでくれる都市や州の機関要員もいた。しかし残念なことに我々は袋小路に居る」と29日の夜に出したリリースで声明を発表している
ボストン市長のマーティン・J・ウォルシュのチーフオペレーターであるパトリック・ブロフィーは声明を出し、「ボストンの街は、積極的に我々の街を紹介してくれる機会を常に開いている。我々はボストン・グランプリ開催に向けて働き続けたが、このサイズのイベントを開催する必要な要件を満たすことが不本意ながらできなかった」
「市長は、納税者を保護し、住民たちへの影響を抑えることを強く感じている。我々は非常に高い基準を持ったことに恥じてはいない」と答えている。
インディカーは、昨年のブラジル・ブラジリアでの開幕戦もキャンセルしており、ボストンがキャンセルとなれば2年連続でカレンダーを削ることになる。