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寿一監督、2戦目の展望「富士=トヨタのイメージは今はない。キツいレースになる」

2016年05月02日 19:11  AUTOSPORT web

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WAKO'S 4CR RC Fの脇阪寿一監督。第2戦富士の意気込みを語った。
開幕戦の岡山で予選2番手、そして決勝でも4位を、まずまずの好スタートを切ったWAKO'S 4CR RC F。監督デビューを果たした脇阪寿一監督に2戦目、今回の富士戦の抱負を聞いたが、今回は予想以上に厳しい戦いになるとの見方を示した。

「今回の富士は、この規定のクルマになってからローダウンフォースでのGT-Rの強さが際立っていて、正直、今までSC430、スープラ時代は富士=トヨタ、というイメージがあったけど、今はもうそうではない。だから、開幕戦の岡山よりはレクサス陣営としては厳しい戦いになるというイメージで来ています」と、いきなり厳しい表情のまま語り出す寿一監督。

実際、この2年、スーパーGTは富士で4戦開催されているが、レクサス陣営に勝ちはない。

「ですのでまず、フリー走行の走り出しを見て、あとはミシュランタイヤ勢のタイムを見て。ミシュランは岡山では予選一発のタイムは出なかったですけど、決勝では安定したラップタイムを刻んでいたので、その部分をチェックしながら、どういう風にこの第2戦を組み立てるかを考えます」

開幕戦ではGT-R+ミシュランタイヤ勢が決勝で安定した速さを見せ、とくにレース終盤、レクサス陣営、ブリヂストン勢はペースの落ちが際立ってしまった。タイヤのデグラデーション、そしてタイヤカスが取れないピックアップ、要因はさまざまだが、当初、不得意と見ていた気温の低めな岡山でのミシュラン勢のパフォーマンスを考えると、さらに暖かくなったこのGWの富士では、ブリヂストンユーザーでもあるWAKO'S陣営としては、ミシュラン勢が前回以上に強敵になると考えるのが妥当だ。

「でも、キツいからと言って無理に上位を狙って失敗するということがないよう、ウチのチームの目標としてはミスすることなく、着実にポイントを獲って、チャンスがあったときに、ドンと前に行けるようにできればと思っています。ウチはテストでは上位に行っているけど、今回の決勝は雨模様なので荒れる可能性が高いし、その時はピット作業も重要になってくる。そこをみんなで落ち着いてできるようにできれば。まだまだチームを組み立てている状態、とにかくみんなで同じ空気を作って、同じ輪を持って走りたいと思います」と、今回の目標を語った寿一監督。

最後に、今回の富士ではオートスポーツの特別編集ムックとして自身の特集本が先行発売される(通常発売は5/7)ことについて聞いた。

「いろいろな方たちが気持を込めて作ってくれたので、みなさん、お買い上げ頂いて、楽しんで下さい。」



グランドスタンド裏で先行発売される「SUPER GT FILE 1998-2015脇阪寿一」は、先着150名の方に限り、サイン入り。5/3(火)には12:50分に寿一監督本人がブースに来るスペシャルサイン会も実施予定。ゴールデンウイークの伝統の富士戦はWAKO'Sの戦いとともに、オートスポーツブースにも足を運んで頂いて、「SUPER GT FILE 1998-2015脇阪寿一」とともにレースを見ると、スーパーGTの見方がまたひとつ、増えることになること間違いなしだ。