5月3~4日に富士スピードウェイで開催されるスーパーGT第2戦に向け、サーキットでは搬入作業がスタートしているが、4月16日に本震が発生した平成28年熊本地震に向けた支援活動が数多く展開される。
●走行全車に『くまモンステッカー』
今回の第2戦では、スーパーGT第2戦をメインとして、ポルシェカレラカップ ジャパン(PCCJ)、FIA-F4という3レースが開催されることになるが、これらのレースで走行する全車の両サイドに、くまモンのステッカーが貼られることになった。
このステッカーには、くまモンとハートが描かれ、『がんばれ! 熊本!』の文字と、スーパーGT、PCCJ、FIA-F4のロゴが入る。すでに練習走行がスタートしているFIA-F4とPCCJのマシンには、すでにステッカーが貼られている。
●九州が地元のTEAM MACHからメッセージ
GT300クラスに参戦するTEAM MACHは、九州が地元。今回の第2戦から、マシンを輸送するトランスポーターのリヤに『がんばろう九州! チームマッハは熊本・大分を応援します』というメッセージが入れられた。
また、マッハ車検 MC86のリヤウイングには、『がんばろう熊本・大分・九州!』の文字が入った。走行中はグランドスタンドからその文字を見ることができるはずだ。
●スーパーGTファンが決勝日にメッセージフラッグを掲示へ
スーパーGTでは、グランドスタンドに各メーカー・チームの私設応援団が存在し、毎戦熱い声援を送っているが、今回、スーパーGTの各応援団がひとつになって、決勝日に日の丸に『がんばろう! 日本』と書かれたビッグフラッグを掲出することになった。
このビッグフラッグは、じつは2011年の東日本大震災の際に作られたもの。日の丸の白地の部分には、2011年のときのファン、ドライバー、レースクイーン等、スーパーGTに関わる人たちのメッセージが入れられている。11年に登場して以降、日産応援団の黒澤剛団長の自宅に大切にしまわれていた。
しかし、今回の熊本地震で、他の応援団から黒澤団長のもとに「またあのフラッグを出しましょう」と相談があったという。そこでふたたび富士に登場することになったのだとか。「また新しいものを用意するのもいいんですが、その制作費用を九州に送ったほうがいいと考えました」とのこと。
このフラッグは、搬入日の現在ピットビルB棟の屋上で新たなメッセージを書き加えているが、予選日・決勝日ではスタンド裏でもメッセージを加えることができるという。決勝日には、スーパーGTファンたちからの熱きエールとして、グランドスタンドに広げられる予定だ。