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F1第4戦ロシアGP決勝トップ10ドライバーコメント

2016年05月02日 13:21  AUTOSPORT web

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2016年F1第4戦ロシアGP フェルナンド・アロンソ
F1第4戦ロシアGP、決勝トップ10に入ったドライバーたちがレースを振り返る。

■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ニコ・ロズベルグ 決勝=1位
 今週末は完璧にうまくいった。予選の時点でパーフェクトなバランスを見つけて、レースの間もずっとそれを保てた。最高だった。

 スタートはうまく決まり、そこからトップを走り、ペースをコントロールすることができた。こんなに素晴らしいマシンを作ってくれたファクトリーのみんなに心から感謝する。

 こういうマシンに乗っていると、限界までプッシュすることができる。そういう時は最高の気分なんだ。

 ルイス(・ハミルトン)はすごくいい走りをしてあっという間に2位まで挽回してきた。いい仕事をしたね。

 今週末、唯一のネガティブな点は、信頼性の面で少し懸念が生じ始めていることだ。昨日ルイスに問題が起こり、今日の決勝では2台とも問題を抱えていた(注:ロズベルグはMGU-K、ハミルトンは水漏れのトラブル)。でも僕らには素晴らしいチームがついている。問題は解決できると100パーセント信じている。

 4勝を成し遂げてヨーロッパラウンドに向かうなんて、信じられない思いだ。バルセロナが楽しみで仕方ない。ロシアよ、よくしてくれて本当にありがとう!

■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 決勝=2位
 最初に、昨夜ファクトリーから新しいパーツを取り寄せるために力を尽くしてくれたスタッフ、今日のレースに僕が出場できるよう、準備を整えるために夜を徹して作業にあたってくれたメカニックたちにお礼を言いたい。

 僕を担当しているグループは今、きつい時期にいる。でも僕は心から彼らを信頼している。今シーズン、ガレージ内で互いのクルーの交代を行ったが、今問題が起きている理由はそれとは全く関係ない。過去3年にそんなことは起きていないし、そんな風に考える理由もない。

 彼らのハードワークなしにはここまで来ることはできなかった。だから改めて彼らに感謝したい。

 1コーナーは大混乱だった。何が起きたのか知らないけれど、何かが起きているのが視界の片隅に入って来た。「もう巻き込まれるもんか!」と思ったよ。なんとか避けて、無事に通過することができた。でもターンインしていたら巻き込まれていただろうね。あれは本能だった。今日は接触せずに済んでよかった。

 その後はペースがよかったので優勝を目指すことができるかもしれないと思った。そしたら水圧の問題が起きて、そのチャンスを失った。最後まで走り続けるのはきつかったけど、ベストを尽くしてうまく対処できたと思う。労わりながらマシンをフィニッシュまで持っていかなければならなかった。こういう週末だったから、チェッカーフラッグを受けた時にはほっとした。

 今シーズンはまだ先が長いけれど、完調なエンジンパーツはあまり残っていない。信頼性の面でもっといい仕事をする必要がある。


■スクーデリア・フェラーリ
キミ・ライコネン 決勝=3位
 楽な週末だったとは言えないけれど、今日はその中でベストを尽くそうとした。

 いいスタートを切り、なんとか2番手を確保したが、去年と同様、セーフティカーの後にストレートでウイリアムズを押さえきれず抜かれてしまった。その後、挽回しようと戦っていたら、(ルイス・)ハミルトンに抜かれてしまった。
 その後、ポジションを上げるため、長めのスティントを走ることに決めた。それはすごくうまくいったと思う。

 レースを通してマシンのハンドリングはとてもよかったが、燃料をセーブする必要があり、それがラップタイムに影響した。

 今日は3位を獲得することができたが、理想的な結果とはいえない。僕らが望んでいるのは、2台で他のすべてのマシンの上に立つことだからだ。

 優勝争いできなくて残念だけど、この結果を受け入れて、今後もっと上位のポジションにつくために努力し続ける。

(フェラーリに欠けているのは何かと決勝後記者会見で聞かれ)何が必要なのかを正確に指摘するのは簡単ではない。でも改善したいと思っている細かいことが山のようにある。

 今年はまだ一度も完全にスムーズな週末を過ごしていない。それが不利になっているのは確かだ。

(Crash.netに対して語り)今日は昨日までよりはマシンの感触がよかったけれど、メルセデス勢と戦えるだけの速さはなかった。やるべきことがあるのは分かっている。でもすべての課題を達成できれば僕らは強くなれる。今日もまた僕らにふさわしい位置で2台で完走することができなかった。今日は残念だったが、努力し続ければいずれ結果を出せるはずだ。

■ウイリアムズ・マルティーニ・レーシング
バルテリ・ボッタス 決勝=4位
 レース序盤はとても好調だった。後ろから速いクルマが迫ってきたけれど、防御することができたんだ。

 早い段階でピットストップをするというアグレッシブな戦略はよかったと思うが、残念なことに僕らよりペースのいいマシンに前に出られてしまった。レース終盤には僕のレースにはあまり動きがなかった。

 今週末、チームはいい仕事をしたと思う。大量にポイントを獲得できてよかった。進歩しているのは間違いないし、ここが僕らと相性がいいサーキットだというのも助けになった。これからも前進し続ける必要がある。もちろん今日は4位より上を目指していた。より一層努力し続けなければならない。

(F1iに対して語り)結局のところ、(ライバルたちの)タイヤの摩耗状態が僕らよりずっとよくて、そのためにフルスティントのペースも彼らの方が優れていた。早めにピットストップするという僕らの行動は正しかったと思う。実際、タイヤの摩耗が進み、だめになり始めていた。タイヤには最大であと1周しかライフが残っていなかった。今日はタイヤの摩耗によって遅れてしまった。


■ウイリアムズ・マルティーニ・レーシング
フェリペ・マッサ 決勝=5位
 今後への期待を感じる週末でありレースだった。5位でなく4位でフィニッシュしたかったけれど、これもレースの一部だから、この結果で満足だ。

 レッドブルよりたくさんポイントを稼ぐことができた。それが今の僕らの目標なんだ。彼らのチームはとても優れているし、マシンもとてもいい。でも僕らは信じることを諦めてはいけない。

 今週末はとてもうまくいった。この調子で戦っていく。4位と5位というのは僕らにとって最大限の結果だったと思う。

 ここではバルテリの方がタイヤをうまく管理して走っていた。中国では僕の方がうまくやれていたけどね。これが現実だし、今日はウイリアムズにとってとてもいい結果が出せたと思う。

■マクラーレン・ホンダ・フォーミュラ1チーム
フェルナンド・アロンソ 決勝=6位
 オープニングラップのターン2とターン3でいくつかアクシデントが発生したが、それが僕らにとってはラッキーだった。労せずしてポジションをいくつか上げることができたんだ。

 去年は、いいスタートはできても、それによって手に入れたポジションを維持することができなかった。でも今年は違う。僕らには速さがある。6位でフィニッシュし、ファステストラップでは全体の5位だった。このことから、僕らのマシンがペースを向上させてきていることがはっきりと分かる。

 実際、レースを通してマシンの感触はよかった。燃料をセーブして走った周ももちろんあったが、1周だけプッシュしてみようと思った。ちょっと目を覚ますためにね! そのラップタイムを見れば、ポテンシャルがあることは明白だ。

 今後はポイント圏内でフィニッシュすることを毎回目指していかなければならない。


■ルノー・スポール・フォーミュラ1チーム
ケビン・マグヌッセン 決勝=7位
 チームのために今回ポイントを取ることができて、本当に嬉しい。今シーズン、チーム全員がどれほど懸命に作業にあたっているか、知っているからね。

 いいスタートができたが、ターン1で僕の前でスピンしたマシンがいた影響で、いくつかポジションを落とした。でも最後までプッシュし続けて、何度かオーバーテイクも成功させた。ピットストップ作業も見事だったよ。

 今日は少しラッキーだった。でもこれまでついてなかったんだから、いいと思うよ!

■ハースF1チーム
ロマン・グロージャン 決勝=8位
 また入賞できて最高に嬉しい。今回はすごく苦しみ、マシンに一度も満足できずにいたからなおさらだ。

 1周目のアクシデントを避けることができ、(セルジオ・)ペレスをずっと後ろに押さえ続けることができた。

 まだまだマシンにおいて改善できる点はたくさんある。まだ挙動に100パーセント満足しているわけではない。次のレースではもっとずっとよくなると思う。改善できる箇所を確認できたのはとてもいいことだ。


■サハラ・フォース・インディアF1チーム
セルジオ・ペレス 決勝=9位
 僕にとって今年初ポイントを獲得できたので嬉しいけれど、1周目のパンクがなければもっとずっといい結果を出せていたと思う。

 ベストのスタートはできなかったが、ターン2までいいラインを見つけ、コーナー出口で(ダニエル・)リカルドと(セバスチャン・)ベッテルの前に出た。そしたらタイヤがパンクしているのに気付いた。それで後方に順位を落とした。

 その後は挽回に努め、(ロマン・)グロージャンのすぐ後ろの9位まで上がった。僕のマシンの方が速かったし、タイヤもフレッシュだった。それでも彼はとてもトラクションがよくて、仕掛けられるほど近づくことはできなかった。

 もっとポイントを取りたかったから残念だ。今日はひとつもミスはしなかった。ただ不運だったんだ。

 それでも今週末、ポジティブな要素をいくつか見つけることができた。予選でのすごいパフォーマンスと強力なレースペースだ。マシンは向上している。今後いくつかアップグレードを予定しているから、バルセロナに向けて前向きに考えている。

■マクラーレン・ホンダ・フォーミュラ1チーム
ジェンソン・バトン 決勝=10位
 2台揃って入賞することができた。僕らのパッケージに合っているとは思えないサーキットでそれができたのはチーム全員にとって素晴らしい結果だ。

 スタート直後、一斉にターン2に飛び込んでいった時、大混乱が生じていたため引かなければならなかった。ターン2のボラードはスタート時には問題だと思う。ターン2とターン3を皆バトルをしながら抜けていくからだ。これについては検討する必要があるだろう。

 その後、不利な状況に陥ってしまったが、マシンにはペースがあった。そこからはひたすら順位を回復していくレースになったけれど、とても楽しかった。このサーキットはオーバーテイクが難しい。それでも何度か他のマシンを抜くことができ、楽しめた。

 次のバルセロナでは幾分苦労することになると思うが、モナコでは当然またポイント獲得を狙っていく。