ビッグローブが20~25歳の若手社会人698人を対象とした、「新社会人、若手社員のSNS/LINEに関する利用実態調査」の結果を4月21日に発表した。この内容が結構面白かったため、今回こちらでもご紹介したい。(文:松本ミゾレ)
上司からのSNS申請を「うれしい」と感じる新社会人はごくわずか
注目すべきは「上司とFacebookなどのSNSやLINEなどのチャットでつながることに抵抗がありますか?」という質問。その結果を見ていくと、「かなり抵抗がある」、「やや抵抗がある」と答えた新社会人は男性が62%。そして女性は67%という結果となっていた。
男女共に、過半数がSNSでまでわざわざ上司とのつながりを欲していないと答えていたということが分かる。特に女性は、男性よりも抵抗を感じている傾向が見て取れた。SNSはもちろん、LINEですらつながりたくないという若い社会人は多い。残念ながらこれが現実だ。
「上司からFacebookやTwitterなどのSNSやLINEなどのチャットで友達申請やID交換などが来たらどう思いますか」という質問にも、「特にうれしくないが、つながる」という回答は男性が34%、女性は35%。「本当は嫌だが、仕方がないのでつながる」という回答は男性23%、女性31%だった。
また、男女ともに「何とかしてつながらない方法を探す」という意見は17%となっていた。上司からのSNS申請を「うれしい」という回答は男性18%、女性は13%となっており、全体を俯瞰して見ると少数派の意見だったことが分かった。
上司からの友達申請は、ほとんどの若手社会人にとってはうれしいものでもなく、めんどくさいけど、角が立たないように仕方なく承認するものだと認識されているようだ。
「SNSを利用していないとウソをつく」という人も
入社5年目までの若手社員に聞いた「上司とSNS/チャットでつながることによって、利用方法に変化はありましたか?」という質問の結果もご紹介しておきたい。
結果はずばり「見るだけになった」が50%。「プライベートのことを言わなくなった、言いづらくなった」も48%となっており、上司との繋がりが、SNSの利用を萎縮させる傾向があることがうかがえる
個人が利用するSNSやLINEは、本来上司の閲覧を考慮せずに使っているというケースがほとんどだろう。それだけに、いざ上司とつながってしまうと、今までのような使い方ができなくなり、積極的に利用しなくなった若手社員も全体の半数近くに上った形だ。
また、若手社員に「SNS/チャットで上司とつながりたくないと思ったときの回避策はありますか?」と聞いたところ、3割が回避策を持っていると回答。以下のような対応をしているのだという。
「利用していないとウソをつく」「別アカウントを作成する」
「鍵を掛ける、ブロックする」「完全にわからない名前にする」
「未読無視。返信がないと言われても、最近LINE自体を見てないと嘘をつく」
僕だってわざわざ、上司とSNSでつながりたいとは思わない。ほとんどの上司は嫌われ役。部下からは飲みの席で愚痴られ、ネタにされる哀しい存在なのだ。嫌がられる可能性も高いので、自分からSNSのつながりなんて、求めない方がいいだろう。
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