2016年F1ロシアGP決勝で、フェラーリのセバスチャン・ベッテルはリタイアに終わった。
■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 決勝=リタイア
今日僕らは何ひとつ誤ったことをしなかっただけに残念だ。すごくいいスタートを決め、ターン1で少し前に詰まったけれど無事に抜けることができた。もちろん後方からスタートするとリスクは高まる。でも7番手だ。15番手とはわけが違う。
ターン2に入っていくころにはプッシュしながら5位に近づいていた。でも後ろのドライバーが減速してくれなければ、もちろんうまくいくはずがない。(ダニール・)クビアトがしたことは、完全に不必要なことだった。
後ろから強くヒットされ、ターン3でもう一度強くぶつけられた。それでレースを続けられなくなった。
僕の知る限り、レースは53周で戦うものだけど、それを忘れている人間もいるみたいだね。
僕が詳しく言う必要はないと思う。ビデオを見れば誰でも答えは見つかるはずだ。
今日は僕に落ち度はない。僕にはどうすることもできなかった。何も他にやりようはなかった。彼(クビアト)のことは嫌いじゃないけど、彼は2週間前にもミスをしたのに、今日もまたミスを犯した。それが僕のレースを台無しにしたんだ。
もちろん今日走って、決勝で同じバランスを維持できるのかどうかを確かめたかった。でもこういうことがあっても、今までと何も変わらない。がっかりはしているが、もうすでに次のレースに気持ちを集中させている。
(Crash.netに対して語り)思わず無線で大声で叫んだ。でもどうすることもできない。最終的にはこれもレースなんだ。こういうことは起こる。人はミスをする。僕だってミスをしてきた。これからもするだろう。ただ、53周のレースがわずかふたつのコーナーで終わってしまったことが悔しい。
(La Gazzetta dello Sportに対して語り)とにかくビデオを見てよ。ダニエル(・リカルド)にとっても残念な事故だった。僕は彼に当たってしまったんだ。