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ハミルトン、決勝では空輸された新パーツ入りのスペア・エンジンを使用

2016年05月01日 20:31  AUTOSPORT web

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2016年F1第4戦ロシアGP
メルセデス・チームは、F1ロシアGP決勝に向けて、ルイス・ハミルトンのパワーユニットをスペアに交換したことを明らかにした。このスペアは中国GPの予選でトラブルが発生したあと、問題の原因をチェックした上でリビルトされたものだ。

 ハミルトンはロシアGPの予選Q2で、上海の予選と同じMGU-Hのトラブルに見舞われた。チームは予選後から、ひと晩かけて原因を調査し、開幕戦オーストラリアから2レースを走ったスペアのパワーユニットへ交換することを決めた。

 チームは、パルクフェルメ・ルールに抵触してピットレーンスタートとなることを避けるため、このような決断に至ったと説明している。

 スペアのパワーユニットは、中国GP予選のトラブル後、新しいTC(ターボチャージャー)とMGU-Hに交換。さらにメルセデスは、問題が起きる可能性を排除するため、CE(コントロール・エレクトロニクス)とES(エナジーストア)を取り替えている。

 メルセデスは、ロシアGPへ向けて燃料システムのアップデートを行ったため、スペアのコンポーネントが用意されていなかったが、土曜日の夜にチャーター便を飛ばして調達。日曜日の朝に到着して、新パーツをスペアのパワーユニットへと組み込んだ。

 チームは、パルクフェルメ状態が解除となってから、スペアのパワーユニットを搭載して決勝への準備を整えたという。