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F1第4戦ロシアGP 予選トップ10ドライバーコメント

2016年05月01日 15:21  AUTOSPORT web

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2016年F1第4戦ロシアGP 土曜日会見
F1第4戦ロシアGPの予選トップ10入りを果たしたドライバーたちが予選日を振り返った。

■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ニコ・ロズベルグ 予選=1位
 今日の予選ではとてもいい戦いができた。Q2で素晴らしいリズムを見つけ、Q3で少しフロントウイングを調整したらバランスがまさに完璧になった。
 クルマに乗っていてこういう気分になることはめったにない。いい仕事をしてくれたチームの皆に感謝する。

 Q3の最初のラップでほぼ完璧なラップを走り、そのラップで十分いけると思った。それで2回目のアタックで全力でプッシュしたら、ロックアップしてしまい、そのラップを諦めた。

 今回もまたポールポジションを取ることができて嬉しい。でも明日は長いレースになるし、何が起きてもおかしくない。僕らのペースはよさそうだけど、ライバルたちを侮るようなことは絶対にできない。

 彼らはまた不運に見舞われた。セバスチャン(・ベッテル)はギヤボックスの問題、ルイス(・ハミルトン)はエンジンのトラブルが再発した。でもこれまでのレースを振り返ると、彼らはあっという間に挽回し、後方から順位を上げてきた。明日どうなるか、見てみよう。

(Q3最後のアタックで失敗した後、予選時間が終わる前にピットを後にしたことについて聞かれ)最初のラップで十分ポールが取れると確信していた。Q2でフェラーリとのタイム差は大きかったし、ルイスがQ3に出られないのも知っていたからだ。

 そうはいってもいつだって100パーセント確実なことなどないから、セバスチャンがアタックを終えて、僕のラップで十分だったのが分かった時には嬉しかった。

■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 予選=2位
 昨日走行時間を失った分を今日取り戻した。あとはレースを待つだけだ。

(ギヤボックス交換のペナルティで)本来のポジションとは違う7番手からスタートする。つまり周囲のマシンより僕らの方が速いということで、そこから順位を上げていけるだろう。

 マシンは好調だから決勝に自信を持っている。優勝候補筆頭ではないけれど、いつだってチャンスはある。今回は失敗がないよう願っている。

 できるだけ早く改善し始めなければならない。そのために努力している。やれることはすべてやっている。ここには新しいエンジンを持ち込んだ。正しい方向に向かっているとは思うが、他のチーム、特にメルセデスがいい仕事をしているのも確かだ。

 トップに立つためにはトップチームと戦う準備を整えなければならない。僕は大きな自信を持っているけれど、これからも着実に努力し続ける必要がある。エキサイトするのは簡単だし、トップに立ちたいと切望しているのは確かだ。でもこれもゲームの一部だ。

 賢くエネルギーを使い、自分自身を見つめ、改善を目指していく。時がたてば結果は分かる。


■ウイリアムズ・マルティーニ・レーシング
バルテリ・ボッタス 予選=3位
 今日の予選パフォーマンスには大満足だ。僕らにとって最大限の結果を出せた。Q3のラップはすごくよかったと思う。

 決勝に向けてかなり有利な位置を確保することができた。いい予選結果をいいレースパフォーマンスにつなげることに集中していく。

 ソチは大好きなサーキットだから得意なんだ。それに僕らのマシンにも合っている。

 新しいパーツが役立っている。ファクトリーのスタッフ、サーキットに来ているスタッフ、皆がマシン改善のためにいい仕事をしてきた。

 僕らより後ろのグリッドに速いマシンが何台かいるから、レースは簡単にはいかないだろう。でも表彰台を目指すよ。

 新しいパーツを導入し、マシンの感触がよくなった。もちろんもっと上を目指しているけれど、今年はフェラーリとメルセデスを倒すのは簡単ではない。それでもギャップを縮めようと頑張っている。今までレッドブルやトロロッソを相手に苦戦してきたが、今日は彼らの前に出ることができたので嬉しい。

 チームワークの成果だし、ここに持ち込んだアップデートが効果を発揮したからできたことだ。

■スクーデリア・フェラーリ
キミ・ライコネン 予選=4位
 今回はやっかいな週末だ。いろいろと理由があって1周をうまくまとめるのに常に苦労している。予選では多少よくなったけれど、所々でフロントエンドと格闘していた。

 2番手か3番手に行ければよかっただろうが、最後のラップでは最終コーナーを完全にミスしてスライドした。

 もちろんこういうことになってがっかりしている。でもここまでかなり苦労していたのだし、理想的なリザルトとはいえないまでも、最悪ではない。

 少なくとも3番グリッドからスタートできる。明日何が起こるか見ていくよ。決勝になれば多少よくなるだろう。

 こういう週末もある。今回は正しいセットアップを見つけるのにずっと苦労しているし、なかなかタイヤをうまく機能させられずにいる。

(アップグレードされたエンジンについて聞かれ)予想どおりに動いている。別に何か大規模なことが行われたわけじゃない。

 パッケージ全体のあちこちに小さな改善がなされている。みんな「ニューエンジン搭載か!」とすごく興味を示しているけれど、僕らは常に新しいパーツを入れて、いろいろなエリアを改善しようとしている。別に珍しいことじゃない。


■ウイリアムズ・マルティーニ・レーシング
フェリペ・マッサ 予選=5位
 いい予選だった。明日、2番グリッドと4番グリッドからスタートできるというのはポジティブだ。

 フェラーリのペナルティとメルセデスのトラブルは僕らにとって少しラッキーだったと思うが、それでもいいセッションだったのは間違いない。

 明日のレースでもいい結果を出すため、集中していく。何が起こるか分からないし、今シーズンここまでの中で僕らに一番合ったサーキットだから、決勝でうまく結果につなげるため努力する。

■レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド 予選=6位
 セブ(ベッテル)がペナルティで降格されるから、僕らはひとつ繰り上がって5番グリッドからスタートする。悪くない位置だよ。

 フェリペ(・マッサ)とは約0.1秒差。かなり接戦だった。このコースでは1周をうまくまとめるのが簡単ではない。グリップが上がったり下がったりして、すべてのセクターをうまくやるのが大変なんだ。でも今日の予選にはそれなりに満足している。

 メルセデスとの差は大きいけど、それは予想していた。明日ウイリアムズと戦えれば嬉しいね。

 僕らはこのサーキットではあまり有利な点はない。1回ストップで走り切れるし、誰もがタイヤをプッシュできる。レースの大半を全開で走れるんだ。そのため戦略面で何かやれる余地はあまりない。

 トップ5でフィニッシュできれば喜んでいいと思う。

 ここはダニー(クビアト)のファンが大勢いて、皆、彼を応援している。見ていて本当に嬉しくなる。最高の雰囲気だ。

(F1iに対して語り)ルイス(・ハミルトン)は10番グリッドから前に出ていくだろうし、ベッテルを押さえるのは難しいだろう。でもウイリアムズの前に出ることができれば嬉しいよね。

 どうすればできるか。スタートでできなければ、ここは1回ストップだけど何か戦略で大胆なことをするしかない。ピットストップをすごく遅らせるとかすごく早めるとか。

 他にやりようがないから、そういうことを考えてみる。でもどのチームも1回ストップを他より効果的に行う秘策を見つけようとするだろうね。


■サハラ・フォース・インディアF1チーム
セルジオ・ペレス 予選=7位
 今日のパフォーマンスにはとても満足しているし、Q3最後のラップは最高の出来だった。肝心なときにいい走りができ、Q1、Q2でも強さを見せつけられた。

 すごく快適に走ることができ、すべてのセッションでいいラップをまとめることができた。
 チームとして大きく前進しているし、1周のペースはかなり強力だ。

 明日は後ろには速いマシンが控えているから、僕らのパフォーマンスがどんなものになるかが見ものだね。今のポジションを維持するのは大仕事になるだろう。

 ここはオーバーテイクがしやすいコースではないから、いいバトルが見られるはずだ。最適な戦略を採るのに十分な数のタイヤもあるし、いい結果を出せるだろうと楽観的に考えているよ。

■レッドブル・レーシング
ダニール・クビアト 予選=8位
 今日はセッションを通してラップタイムが安定していたから、その点はよかった。

 Q3ではもう少しタイムを見つけられると思っていたが、残念ながらウォームアップラップを走る時間がなくて、すぐにアタックラップに入らなければならず、タイヤが十分温まっていなかった。そのためアンダーステアが出て、コンマ2、3秒をロスした。

 それでも全体的に見て今日の予選には満足している。このサーキットは僕らにとって辛いレイアウトなんだ。

 ここではタイヤがすごく長持ちするから、それがウイリアムズの助けになるだろう。彼らはここでは強力だ。それは事前に予想していたことだし、決勝でもその状況が大きく変わることはないだろう。

 僕らが得意とするコースではないけれど、なんとかポイントを持ち帰れるよう努力する。


■スクーデリア・トロロッソ
マックス・フェルスタッペン 予選=9位
 今日はいい予選結果を出せて、満足している。特に昨日はすごく悩まされ、難しい一日を過ごしたから、そこから挽回してQ3に進出できるとは正直思っていなかった。

 その上、今回は今シーズンの中でも最も難しい予選だったと言える。コースはとても滑りやすく、1メートルでもブレーキングが早まるか遅れるかすると、ラップタイムを大幅に失ったりタイヤをロックさせたりしてしまう……。

 すごく集中して走らなければならず、それを心掛けた結果、9番手で終えることができた。

 全員のタイム差が小さいから、明日は間違いなく大変なレースになるだろうけれど、準備はできている。連続入賞が途切れないといいな。

■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 予選=10位
 また走ることができなくなり、もちろんいい気分ではない。でもそれも人生だ。

 トラブルがあり、おそらく中国と同じ問題だということは、すぐに分かった。Q2の2度目の走行で確認のラップを走っていたら、前回と同じパワーの低下を感じた。上海で起きた時は初めて経験したトラブルだったが、残念なことに今回再びそれが起きた。問題を理解する必要がある。

 でもこういうことを迷信的にとらえたことはないし、今後もそういうつもりはない。僕にできることはないから、前を向いて、レースのことを考える。

 まだ自分のグリッドを正確に分かっていないので、それはこれから確認していく。でも絶対に諦めないし、決勝中に最大限挽回するためにいつもどおり全力を尽くす。

 ここはオーバーテイクが楽なサーキットではない。タイヤのデグラデーションレベルや、他のクルマにぴったりついていくのが難しいことを考えると、順位を上げていくのは楽ではないだろう。でも長いストレートがあるし、ペースはいいから、無傷のままマシンを走らせることができれば、それなりのポイントをかけて戦うことができるはずだ。

うまく表現できる言葉が見つからない。今の気持ちは言い表せないよ。いい気分ではない。

 時々自分が無力に思える。メカニックやエンジニアたちと一緒に懸命に作業にあたり、マシンをいい状態まで持っていった。素晴らしい速さを発揮できるようになったら、突然こういうトラブルが起きるんだ。

 チームメンバーに対して自分は無力だと感じる。彼らを元気づけるためにやれることはほとんどない。逆に僕を元気づけるために彼らがやれることもあまりない。こういうことが起きてしまったのだから。

 僕にできるのは、全力を尽くすことだけだ。1周目を無事に乗り切って、トップと戦いたい。ターン1の後、万全なマシンで戦ったレースは今年一度もないけど、今回こそはうまくやりたい。

 これまでソチのレースでオーバーテイクをする必要に迫られたことがないから、どれだけ難しいのか分からないけど、僕はオーバーテイクが苦手な方じゃないから、問題ないはずだ。