2016年F1ロシアGPの土曜予選で、メルセデスのルイス・ハミルトンはトラブルのためQ3で走れず、10位に終わった。
■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 予選=10位
また走ることができなくなり、もちろんいい気分ではない。でもそれも人生だ。
トラブルがあり、おそらく中国と同じ問題だということは、すぐに分かった。Q2の2度目の走行で確認のラップを走っていたら、前回と同じパワーの低下を感じた。上海で起きた時は初めて経験したトラブルだったが、残念なことに今回再びそれが起きた。問題を理解する必要がある。
でもこういうことを迷信的にとらえたことはないし、今後もそういうつもりはない。僕にできることはないから、前を向いて、レースのことを考える。
まだ自分のグリッドを正確に分かっていないので、それはこれから確認していく。でも絶対に諦めないし、決勝中に最大限挽回するためにいつもどおり全力を尽くす。
ここはオーバーテイクが楽なサーキットではない。タイヤのデグラデーションレベルや、他のクルマにぴったりついていくのが難しいことを考えると、順位を上げていくのは楽ではないだろう。でも長いストレートがあるし、ペースはいいから、無傷のままマシンを走らせることができれば、それなりのポイントをかけて戦うことができるはずだ。
うまく表現できる言葉が見つからない。今の気持ちは言い表せないよ。いい気分ではない。
時々自分が無力に思える。メカニックやエンジニアたちと一緒に懸命に作業にあたり、マシンをいい状態まで持っていった。素晴らしい速さを発揮できるようになったら、突然こういうトラブルが起きるんだ。
チームメンバーに対して自分は無力だと感じる。彼らを元気づけるためにやれることはほとんどない。逆に僕を元気づけるために彼らがやれることもあまりない。こういうことが起きてしまったのだから。
僕にできるのは、全力を尽くすことだけだ。1周目を無事に乗り切って、トップと戦いたい。ターン1の後、万全なマシンで戦ったレースは今年一度もないけど、今回こそはうまくやりたい。
これまでソチのレースでオーバーテイクをする必要に迫られたことがないから、どれだけ難しいのか分からないけど、僕はオーバーテイクが苦手な方じゃないから、問題ないはずだ。