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GAINER TANAX AMG GT3 スーパーGT第1戦岡山 レースレポート

2016年04月30日 15:51  AUTOSPORT web

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GAINER TANAX AMG GT3
シーズンを考える上で、貴重な8ポイントをゲット!

#11 GAINER TANAX AMG GT3
Katsuyuki HIRANAKA / Bjorn WIRDHEIM

予選:5位 決勝:4位
入場者数/予選日:9,600人・決勝日:19,000人

4月9日(土曜日)
公式練習 9:00~10:35 天候:曇/コース状況:ドライ Pos.7
サーキットサファリ 11:00~11:20 天候:曇/コース状況:ドライ -
ノックアウト予選 1回目 14:50~15:05 天候:曇/コース状況:ドライ Pos.11
ノックアウト予選 2回目 15:35~15:47 天候:曇/コース状況:ドライ Pos.5

 いよいよ待ちに待ったSUPER GTの2016年シーズンが岡山県美作市の岡山国際サーキットで幕を開けた。昨年10号車のGAINER TANAX GT-RがシリーズのWタイトルを獲得し、GAINERは2年連続でTeamタイトルを獲得。今年は3年連続のTeamタイトルと2年連続のドライバーズタイトルを目指して戦う。

 チャンピオンを獲得した10号車は、チャンピオンナンバーの0号車で昨年同様GT-Rで参戦。11号車はMercedes AMG-GT3の新車を投入する。11号車のマシンは2月初めに到着し、岡山国際サーキットでシェイクダウンを行っている。

 薄曇りの中、走り出しは平中克幸から。無線チェックも兼ねてアウトインで走行を開始。路面状況はFIA-F4の走行後は良くなく、ある程度ラバーが乗ってからセットアップに入る。アンダーステアがあり、前後の足回りの調整を行う。その後9時50分にBJORN WIRDHEIMと交代。BJORNはタイヤの比較をし、走行を終えた。

 予選はオンタイムで開始された。Q1を担当するのは、BJORN。少し待機してからコースへ。タイムを徐々に上げていく。計測3周目には暫定の2番手のタイムを計測。しかし、他車はQ1でも昨年のコースレコードを更新する勢いでのアタックが続き、結局11番手でQ2に駒を進めた。

 Q2は平中が担当。やはり少しウエイティングをしてから、アタックに入る。計測4周目にコースレコードを塗り替える1'26.112のタイムを出すが、それ以上に、昨年のレコードを1秒も上回る車両もあり、明日は5番手からのグリッドが決まった。

平中 克幸ドライバーコメント
予選は思っていた以上に苦戦してしまいました。決勝はどうなるかわからないし、僕たちのチョイスしたタイヤはロングよりのタイヤなので、しっかりと自分たちのレースをして、良い結果に繋げたいと思っております。

Bjorn WIRDHEIMドライバーコメント
予選は5番手でした。午前中にもNewタイヤを履いてテストしたが、Q1の僕が担当して時は、あまり路面とマッチしてなかった。でも5番手のポジションをKATSUが獲得したことは、良いポジションだと思う。選んだタイヤはロングでは良いし、上位のポジションのマシンはきっとソフト目のタイヤを選んでると思うので、明日の決勝はタイヤをセーブしながらトップ3を、優勝を目指すよ。

4月10日(日曜日)
フリー走行 9:00~9:30 天候:曇/路面状況:ドライ Pos.4
決勝 14:40~ 天候:晴/路面状況:ドライ Pos.4

 昨日に続きうす曇りの中、決勝日のフリー走行はスタートした。走り出しはBJORNから。昨日のマシンバランスから、かなり改善されたようで、アンダーステアは解消方向に進んでいるようだ。赤旗中断のあと、平中と交代。平中も決勝セットの確認を行うが、手応えは感じられたようだ。

 岡山県警察の白バイ2台に先導されてパレードラップが14時40分にスタート。1周回った後に、今度はセーフティカーに先導されたローリングラップが行われ、午後2時45分に2016年SUPER GTのスタートが切られた。スタートドライバーはBjorn。混乱無く1コーナーに消えていく。しかし、ヘアピンで55号車BMWにパスされポジションを1つ下げる。

 前を走る55号車、後方の21号車AUDIとも1秒以内の攻防を繰り返しながら周回を重ねる。11周目に再び55号車を交わし、5番手に浮上。4番手を走る61号車BRZを追いかける。徐々に差を詰めていき、19周目に交わすと3番手を走行する7号車BMWを追う。21周目に5秒差があったが、30周目には1秒まで詰めていく。しかし、BJORNからタイヤのグリップが急激に落ちたと訴える。予定周回数より1周早くピットへと戻り、平中にハンドルを託す。

 平中がコースに戻ったときは13番手に。全てのルーティーンが終わると65号車AMG、4号車AMG、7号車BMW、25号車86MCに続き5番手に。ヨコハマタイヤを装着するマシンは、タイヤ2本交換などでピット作業時間の短縮を図ったようだ。そんな中、平中は25号車を執拗に追いかける。25号車のストレートは意外にも速く、そう易々とパスさせてもらえない。

 10周以上の攻防を繰り返し、57周目にようやく交わし4番手に。3番手の7号車を追いかけるが、ブルーフラッグの無視などに遮られなかなか前との差を詰められない。タイヤも厳しくなってきたため、タイヤを労りながら、チェッカーを目指す。何とかポジションを守り4番手でチェッカーを受けた。

平中 克幸ライバーコメント
かなり苦戦したレースとなってしまいました。優勝したのが同じ車両のAMG GT3でしたが、車自体はポテンシャルのある車だとわかったので、僕らのパッケージではそれを引き出すことが出来ず、かなり悔しい思いです。チームのみんなとしっかりとミーティングして、ゴールデンウイークでの富士では挽回できるように戦っていきたいと思ってます。かなりの差はありますが、シーズンは始まったばかりですので、しっかりとやっていきたいと思います。

Bjorn WIRDHEIMドライバーコメント
今日は表彰台に乗れませんでした。朝のフリー走行から決勝に向けてのUSEDタイヤは良く、良い材料でした。ただスタートしてから、タイヤカスのピックアップが激しく、前のポジションをゲットすることは難しかった。しかしチャンピオンシップを考えた上でも、8ポイント獲得することが出来たことは良かった。チームと良い仕事をして、最終戦でチャンピオンをかくとくするために頑張るよ。次の富士では強くなって帰ってきます。

藤井一三監督コメント
速さはあったと思うのですが、まだまだセッティングを煮詰め切れていないのか、優勝した同じ車両を使う65号車と比較すると、ラップタイムでも負けて居たかなと思います。車のポテンシャルはあることが証明されましたので、今後の課題として、ここのところを改善出来るようにテストしていきたいと思っています。