フォーミュラEの代表を務めるアレハンドロ・アガグは、コース周辺の道路の閉鎖を確認できない場合は、ロシアでのフォーミュラEモスクワePrixの中止を明言している。
6月4日に予定されているモスクワでのフォーミュラE。ウラジーミル・プーチン大統領とクレムリンのセキュリティサービスから許可を得ていたが、サーキット設営に必要な周辺道路を閉鎖を確認することができていなかった。
「すべては彼ら側に問題がある。私はまだグリーンライト(OK)を出していない。レッドライト(中止)もね。いい状態ではないオレンジライトなんだ。我々は準備ができていた。ビザや予算、すべてを持っていたよ」
「しかし、交通を閉鎖する街の許可を得ることができていない。まだ中止となるレッドライトにはなっていないが、オレンジライトではレースをすることはできない」
「彼らがすることを正しいとは思っていないよ。だから最終的な回答を得るためにプレッシャーをかけているし、中止にしないかもしれない」とアガグはコメント。
5月15日が開催決定の締め切りとしていたが、今週中にも中止の決定がされると報道されている。モスクワ戦が中止となった場合は、5月21日のベルリン戦と7月2、3日にロンドンでのダブルヘッダーの残り3戦となる。
1レース減ることにチャンピオンシップを争うランキングトップのルーカス・ディ・グラッシは、「問題ではないけど危なかったね。1戦減ったからって大きな違いはないと思うよ。モスクワ戦をしたいけど、変わらないだろうね」とコメント。
ディ・グラッシを11ポイント差で追うセバスチャン・ブエミは、「多くのレースがあることは常によいことだよ。モスクワを失うことは恥ずべきことだ。しかし、開催されるなら、そこに勝ちに行くし、なければロンドンに集中するだけさ」とコメント。
フォーミュラEは、モスクワePrixに代わる代替レースを模索しており、モスクワと同じ6月4日をターゲットにしているようだ。