2016年F1第4戦ロシアGPは、4月29日にフリー走行1回目が行われた。気温14度、路面温度27度、ドライコンディション下でのセッションでトップタイムを記録したのはメルセデスのニコ・ロズベルグ。2位はチームメイトのルイス・ハミルトンが続いた。
ロズベルグは、ハミルトンに対してコンマ7秒もの差をつけるタイムで、開幕戦からの4連勝へと上々のスタートを切っている。
また、レッドブルのダニエル・リカルドがキャノピー型コクピット保護デバイス、通称「エアロスクリーン」を披露した。ルノーはケビン・マグヌッセンに代わり、ロシア出身の開発ドライバー、セルゲイ・シロトキンがフリー走行を担当。フォース・インディアもニコ・ヒュルケンベルグの代わりに、アルフォンソ・セリスがドライブした。
開始から約15分が経過したころ、早々とソフトタイヤでハミルトンが1分39秒337、ロズベルグが1分39分416をマーク。約30分が経過すると、チェック済みの「エアロスクリーン」を外したリカルドがスーパーソフトタイヤで3番手タイムを記録し、レッドブル、ウイリアムズ勢が続く構図となる。
フェラーリの2台は、残り約20分となったところでセバスチャン・ベッテル、キミ・ライコネンがともにソフトタイヤでトップ5に浮上。そんななか、やはり際立ったのがメルセデス勢の速さだ。スーパーソフトタイヤに履き替えると、ロズベルグが1分38秒127、ハミルトンが1分38秒849と自身のタイムを更新。結局フェラーリは、残り2分でベッテルが1分39秒175で3番手、ライコネンは1分39秒332で4番手と、ソフトタイヤでタイムをマークするに留まった。
なお、ソフトタイヤでの計測となったマクラーレンの2台は、バトンが11位、アロンソが12位。続く13位には、ルノーのシロトキンが入った。ウイリアムズのフェリペ・マッサは、クラッチトラブルで走行が限られるも、終盤に5番手タイムを記録している。
フリー走行2回目は日本時間4月29日20時(現地時間14時)に開始される。