2017年に世界ラリー選手権(WRC)へ復帰するトヨタは、ヤリスWRCの走行テストを5日間に渡り実施。チーム代表であるトミ・マキネンもステアリングを握っている。
17年型WRカーのテストを行ったのはフォルクスワーゲン、シトロエンに続いて3チーム目。今回のテストはトミ・マキネン・レーシングの拠点近郊のフィンランド中部で行われ、600マイル(約965km)以上を走破。マキネンのほか、ユホ・ハンニネンもヤリスWRCのステアリングを握ったという。
マキネンは「マシンの初走行を自分の手で行うことができて、感無量だ」とテストを振り返る。
「走りだしの段階から、マシンの完成度は高く、チームの誰もが驚いている。本当にフィーリングが素晴らしく、すでに1週間以上は走行を重ねているよ」
「今回が初テストのため、開発段階のパーツも複数取り付けられているが、今後に役立つ情報を手に入れることができた」
「チームにとっては、マシンが実際に走っている姿を見ることができたことが1番大切だ。本当に素晴らしい時間だった」
一部では、トヨタの開発スケジュールに遅れが出ているのではとの報道もなされていたが、マキネンはこれを否定。17年1月の開幕戦へ向けて準備が進んでいることを改めて強調した。
「開発は順調だ。また、2台目のヤリスWRCの制作も進んでいる」
「まもなく完成する2台目とともに、南ヨーロッパでさらなるテストを重ねるつもりだ」