マクラーレン・ホンダのジェンソン・バトンは、チームは今年大幅に進歩しているが、実力はまだ発揮できていないと語った。パワーユニットに関しては、満足している部分もあるものの、さらに改善すべき点があるのは間違いないと述べている。
ロシアGPのFIA木曜記者会見で、マクラーレン・ホンダは金曜と土曜にはいいパフォーマンスを発揮するのに決勝でうまく結果が出せないのは何が原因だと思うかと聞かれ、バトンは次のように答えた。
「たぶんいい仕事をできていないんだと思う。前回のレースはドライバーにとってはとても厳しいものだった。12位と13位なんて結果は望んでいないからね。でも去年の中国と比べれば大きく前進した」
「今の僕らのポジションについて言うと、予選ペースはまずまずではあるが、それでも真のポテンシャルは発揮できていないと思う。Q3に近づいてはいるけどね。今までのサーキットが僕らに合っていないということもあるので、ヨーロッパラウンドに入ればもう少し楽に予選で真のペースを発揮できるはずだ。できれば決勝ペースに関してもそうであることを願っている」
「前進しているのは確かだが、人はいつだってもっと上を望むものだ。今のF1は競争が激しい。空力面でもパワーユニットに関しても、毎戦新しいものを取り入れており、正しい方向に向かっている。それでもこれで十分と思えることはない。コンスタントにポイントを獲得できるようになれば、もっとずっとハッピーになれるだろうけど、まだそういう状態じゃないからね」
ホンダは「パワーユニットはあと一息のところまで来ている」と言っているが、それは正しい分析だと思うかと聞かれ、バトンは向上はしているがやるべきことが多いのも確かであると答えた。
「『あと一息』という意味を判断するのは難しい。去年に比べると、今年はデプロイメントに関してはとても満足している。他のマニュファクチャラーにかなり近づいたし、それは素晴らしいことだ。一方、純粋なパワーに関しては僕には分からない。本当に分かる者など誰もいないと思う。でもやるべきことがまだ多いということは分かっているので、努力していくことを目標にしている」