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ロボットから人間性を感じることはできるのか? 『エクス・マキナ』予告映像公開

2016年04月27日 18:41  リアルサウンド

リアルサウンド

(c)Universal Pictures

 『28日後...』『わたしを離さないで』などの脚本を手がけたアレックス・ガーランドによる初監督作『エクス・マキナ』より、予告編が公開された。


参考:動画はこちら


 本作は、世界最大のインターネット会社で働くプログラマーのケイレブが、CEOのネイサンが所有する邸宅で、美しい女性型ロボットに搭載された人工知能テストに協力する模様を描いたSF映画。第88回アカデミー賞では、視覚効果賞を受賞した。


 公開された予告編は、主人公のケイレブ(ドーナル・グリーソン)が、大統領でさえ会えないという、CEOのネイサン(オスカー・アイザック)の邸宅を訪れ、人口知能のエヴァ(アリシア・ヴィキャンデル)と出会うシーンから始まる。そのほか、ネイサンの研究に巻き込まれ精神的に追い込まれていくケイレブの姿や、人間のような立ち居振る舞いを見せるエヴァの様子も確認できる。


 ガーランド監督は本作について、「ケイレブ、ネイサン、“エヴァ”3人の人間が繰り広げる頭脳戦です。互いが互いを試し、相手を精神的に打ちのめそうとする。そして主従関係を築いていくんです」と語る。さらに、長年関心を持ち続けていたテクノロジーというテーマについては、「人は人工知能やコンピューター全般に過剰なまでの恐怖心を抱きます。それは決して頭から離れません。人の性なのでしょう。ただ、私自身はあまりテクノロジーを危険視していないので、少し違う角度からアプローチを試みました。『エクス・マキナ』で私が寄り添おうとしたのは人間ではなくロボットです」と解説。


 製作のアンドリュー・マクドナルドは、「『エクス・マキナ』には2つの楽しみ方があります。基本となるのはサイコスリラーというジャンル映画として観る楽しみ方、しかし登場人物を通して人間の根源的な性質や心理を探るという見方もできます。私は常にキャッチーでありながら知的な作品作りを目指してきました。『エクス・マキナ』はその2つを両立しようとした、これまでにない作品です」と、2つの楽しみ方があるとコメントしている。(リアルサウンド編集部)