4月25日放送の「バイキング」(フジテレビ)で、若者世代が大人に怒っていることを激論するコーナーがあった。モデルのりゅうちぇる(20)は、先輩に食事に連れて行かれても武勇伝や自慢話ばかりで「もうお腹いっぱい!」と不満を表した。
さらに「おんなじ話ばっかりだし、食事の誘いを断ることが悪のように言われるのがイヤ」とも訴え、「付いて行きたいなって人もいるから、IKKOさんなら僕行きます」などと、大人席に座るIKKOに愛想をふりまいた。(ライター:okei)
「先輩の誘いが嫌だと、この世界厳しくなるよね?」
その様子をだまって聞いていた坂上だったが、意見を求められると「芸能界の先輩の誘いが嫌だということは、この世界(芸能界)厳しくなるよね?」と切り出した。
冷たいまなざしの坂上に圧をかけられ、りゅうちぇるは「そうですね、断り方が大事だと…」と言いかけるも、坂上は「断り方じゃなくて」とこう畳み掛けた。
「たかだか9か月の芸歴で、俺らのことを自慢話や同じ話しかしない、それで芸能界生き抜いていけるって思うんだったら断ればいいさ。それだけの話」
説教モードに焦ったりゅうちぇるは「でも坂上さんなら僕…」と言いかけたが、坂上はこれにも「関係ない!」と一喝。「俺はIKKOさんじゃないので。俺だけ褒められたって(ダメ)。全体のことを言ってるわけだから」と突き放した。
「僕のこと誘いたいと思いますか?」という問いにも、「聞くこと自体がおこがましい」とバッサリ。先輩の誘いは必ず行くべき、選択の余地なしとする威圧感にスタジオは静まり返った。ところが坂上は、先輩の誘いを断ることについて、
「アリかナシで言ったら、アリなんだよ」
と急に言いだし、全員が拍子抜け。実は相手を選んで断ることが多かった坂上自身の経験を踏まえたアドバイスの前振りだったらしい。
急に方針を転換して行くようにしても「手遅れ」
坂上も、りゅうちぇると同じように付き合う人の選り好みをしていたのだろう。そのことによって、思わぬ結果を招いてしまったと切々と語った。
「ちゃんと人づき合いしてる同年代の子たちが可愛がられて、自分はどんどん孤独になって仕事もままならなくなるときが出てくるんだよ」
さらに、急に方針を転換して、誘われたら全部付いて行くようになっても「手遅れ」。「それまで練習してないから」うまく付き合えなかったと苦い経験を明かした。
さらに「断るということは、断りながらも結果を出していかなきゃいけないリスクは伴う」とも触れ、断り続けるなら人に頼らず、自分だけで仕事を成功させなくてはならなかったことも示唆していた。
「もし仕事を干されても、そのときはそのときさ」とうそぶく若者も多いだろうが、チームワークの大切さに気づき、いつしか考えが変わるときが来る。そのときには、もう手遅れなのだ。なお、ゲストの野々村真はほとんど断らずに付いていくことで、30年以上も芸能界を生きてきたと胸を張っていた。
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