GP2で優勝候補のセルゲイ・シロトキンがルノーF1チームと長期の開発契約を結び、今週末に開催されるロシアGPのフリー走行1回目を担当することになった。
20歳のシロトキンはザウバーのテストドライバーを務めていた経験があり、2014年にもロシアGP金曜日のフリー走行1回目(FP1)に出走している。今回も金曜日のFP1でケビン・マグヌッセンの代役を務めるシロトキンを、ルノーのレーシング・ディレクターであるフレデリック・バスールは以下のように評価している。
「セルゲイはジュニア・カテゴリーを走るドライバーの中で最も将来を約束されている者のひとりなので、彼がルノーに加入するというのは我々にとって素晴らしく良いことだ。彼が非常に有望なルーキーであることは昨年のGP2(ランキング3位)を見て、知っていた。2016年はタイトル獲得をかけてのバトルができる、良い状態にある。セルゲイは以前にもソチ・オートドロームを走っているので、彼がしてくれるであろう仕事には信頼を置いている」
今シーズンGP2にバスールのARTチームから参戦するシロトキンは「まだ、あまり信じられずにいる。大きなチャンスにもかかわらず、話はすぐにまとまった。すべての若手ドライバーは、こういった機会に向けて頑張っている。できるだけ多くを早く学び、フリー走行を走っている間はチームのために最高の仕事をしようと心に決めた。ルノーはF1でキャリアを始めるには最高のチームであることを何度も証明してきている。僕もこの機会を最大限に活かそうと思う」と、語っている。
シロトキンの契約は、多くのチームやドライバーを支援するロシアのSMPレーシングとルノーの提携開始を強調するものでもある。