2016年4月25日
トヨタ自動車(株)モータースポーツマーケティング部
チームメイトバトルを制しカール・エドワーズが2連勝!
“トヨタ カムリ”は4月の4戦連続勝利
リッチモンドのショートオーバルで行われた第9戦は、最後に逆転を果たしたカール・エドワーズが制し2週連続勝利。ファイナルラップまで首位を争ったカイル・ブッシュが2位。トヨタは4月の4戦連続勝利となった。エクスフィニティ・シリーズでは若手ドライバーが首位を争ったが終盤のクラッシュに巻き込まれ、これを間一髪避けたダニエル・サレスが4位でフィニッシュ。ランキング首位を守った。
NASCAR SPRINT CUP SERIES
第9戦 Toyota Owners 400
開催日:4月24日
4月24日(日)、米国東部バージニア州リッチモンドのリッチモンド・インターナショナル・レースウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第9戦「Toyota Owners 400」が開催された。
リッチモンドは創設から今年で70周年を迎えるという長い歴史を持つ。カップ戦は年2回開催で、この春の大会のあとは、“チェイス”決定のレギュラーシーズン最終戦となる第26戦としても開催される重要なコース。1周0.75マイルのショートオーバルで、トヨタ勢は過去8勝。カイル・ブッシュが春の大会で2009年から2012年まで4連勝。地元バージニア州出身でショートオーバルを比較的得意とするデニー・ハムリンが秋に2勝を挙げている。昨年の秋大会ではマット・ケンゼスが勝利を挙げた。
22日(金)に練習走行が行われたが、途中で雨が降り始めセッションは短縮終了。その後に予定されていた予選もキャンセルとなり、レギュレーションに則り、この練習走行セッションでのタイムで決勝スターティンググリッドを決定。前戦ブリストルで今季初勝利を挙げたカール・エドワーズが4番手、ハムリンが5番手、カイル・ブッシュが9番手、ケンゼスが13番手、マーティン・トゥルーエクス・Jr.が22番手から決勝に臨むこととなった。
24日(日)午後1時16分に400周(300マイル:約480km)で競われる決勝レースがスタート。トヨタ勢は序盤から着実にポジションを上げていき、63周目にエドワーズが首位に浮上。カイル・ブッシュとハムリンが続き、“トヨタ カムリ”が1-2-3体制で前半戦を支配した。
157周目、この日最初のイエローコーション時のピットでは、ハムリンが作業時のミスでペナルティ。ハムリンとケンゼスはその後電装系のトラブルにも見舞われ順位を落としてしまった。
イエローコーションの出なかった前半戦と一転、後半戦に入るとコーションが多発し、この日ショートランで速さを見せたカイル・ブッシュがエドワーズをかわして首位を争う展開に。後方からはポジションを落としていたハムリンとケンゼスもトップ10圏内へと復帰した。
359周目にこの日8度目のイエローコーションが出され、全車ピットへ向かうと、カイル・ブッシュがピット作業で首位に浮上。エドワーズが2位、ハムリン6位、ケンゼス8位で残り36周での再スタート。カイル・ブッシュが好ダッシュを決め、一時は2位のエドワーズに1.5秒ほどの差をつけたが、周回を重ねる毎にエドワーズが猛追。“トヨタ カムリ”のチームメイト同士による、テール・トゥ・ノーズでの首位争いとなった。
カイル・ブッシュ先行のままファイナルラップに入ったが、最後の第3、第4ターンに入ったところで、ややペースの落ちたカイル・ブッシュにエドワーズが軽く接触。カイル・ブッシュはバランスを崩しアウトへ。何とかスピンはせずに持ちこたえたが、このアウトにはらんだ隙にエドワーズがインからパス。ファイナルラップの逆転でトップチェッカーを受けた。
エドワーズは400周中最多の151周で首位を走り今季2勝目。前戦ブリストルに続いての2連勝を飾った。トヨタは第6戦、第7戦のカイル・ブッシュの連勝に続き、4月中に行われた4戦全勝。また、2013年からトヨタが大会冠スポンサーを務めるようになった春のリッチモンド戦で、4年目にして初めてトヨタ車が勝利を挙げた。
合計78周、ファイナルラップまで首位を走行したカイル・ブッシュは惜しくも2位。トラブルに見舞われながらも追い上げたハムリンが6位、ケンゼスが7位、苦しみながらも終盤ポジションを上げたトゥルーエクス・Jr.が9位に入り、“トヨタ カムリ”は5台がトップ10フィニッシュを果たした。
次戦第10戦は5月1日(日)、米国南部アラバマ州タラデガのタラデガ・スーパースピードウェイで行われる。
TOYOTA GAZOO Racingへのご声援、ありがとうございました。次戦も応援の程よろしくお願いいたします。
ドライバー カール・エドワーズ:
「カイル(ブッシュ)は偉大なチームメイトだ。我々は序盤はショートランでも速かったが、終盤のカイル・ブッシュは手を付けられないほど速く、捕まえられないと思っていた。しかし、クルーチーフの励ましもあり、諦めずに追い、ファイナルラップには勝負出来る位置まで近づいた。決して接触を狙ったわけではない。ファイナルラップの最終コーナーでは、彼に何か起こったのか、一気にペースが落ちた。彼のタイヤが終わってしまったようだった。彼はインを閉めたがタイヤはスライドしており、同じようにインを狙っていた私のペースが速かったために当たってしまった。午後のレースは非常に楽しかった。多くのファン、特に家族連れもたくさん訪れてくれた中で勝てて本当に嬉しい」
ドライバー カイル・ブッシュ:
「これもレースだ。今日の我々の“トヨタ カムリ”は素晴らしく速かった。おそらく我々にはロングランでカール(エドワーズ)ほどの速さが無かったと言うことだろう」