働くモチベーションの維持には仕事内容や職場環境も大きく関係してくるが、中でも給料は極めて重要であろう。どんなにやりがいのある仕事でも、給料が安く、昇給の見込みもない環境では、モチベーションを維持するどころか低下してしまうこともある。
エン・ジャパンは4月22日、派遣求人サイト「エン派遣」のユーザーを対象に行った「お給料」についてのアンケート結果を発表した。
「交渉したら解雇されそう」と思っている人も
調査には1608人が回答。「お給料(時給)に満足していますか」という質問に対し、「満足」と答えたのは14%で、「やや満足」と答えたのが39%となり、合わせて53%の派遣社員が給料について満足していると回答した。
一方で「お給料(時給)はアップしましたか?」という質問に対して「交渉をせず、お給料がアップした」という回答はわずか9%。「交渉をしたら、お給料がアップした」は7%で、時給がアップした派遣社員は16%にすぎないという結果になった。
時給がアップした人にその金額を聞くと、最多は10円~50円が54%、続いて51円~100円が 23%となっており、8割近くは100円以下の時給アップだったが、上がらないよりは全然いいだろう。
また、今回、時給交渉をした人は20%だけということも分かった。その理由については、
「交渉ができるなんて思わなかった」
「交渉したら解雇されそうだから」
などのコメントが紹介されている。そもそも時給を上げるために交渉するということが頭にない人も結構いるようだ。
時給アップのために行っていること2位「仕事で実績を上げる」
また、「以前の職場で時給アップの交渉をした派遣社員がその後契約を切られた事例を見ており、こちらからの時給アップの交渉はなかなか出来ません」というコメントがある一方で「交通費が増加したと相談したら、勤続年数も考慮してアップしてもらえた」という経験談も。そこは派遣先の雰囲気の見定めが必要、というところだろうか。
時給アップのために行っていることを派遣社員に聞くと、1位は「お給料の良い仕事に就く」が54%、2位が「仕事で実績を上げる」で50%、3位が「副業・Wワークをする」が30%という結果となった。
給料が交渉次第によって上げられるのならば、ダメ元で交渉してみる価値はある。そのために、日ごろから自分の価値を上げて、時給アップの交渉をしやすい環境を作ることも大切かもしれない。
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