マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソが、チームのリザーブドライバーであるストフェル・バンドーンのF1デビュー戦を改めて振り返り、称賛した。
オーストラリアGPで大クラッシュを喫したアロンソは、バーレーンGPでドクターストップを受けて欠場、代わって急きょバンドーンが出場した。初めて乗ったマシンでいきなりF1デビューを迎えたにもかかわらず、バンドーンは週末を通してミスをすることなく優れた仕事をしてみせ、予選12位決勝10位で、チームに今季初ポイントをもたらした。
中国GPではアロンソが無事復帰を果たし、バンドーンの出場は1戦のみに終わった。バーレーンでバンドーンにつきっきりで指導したアロンソは、彼の走りを改めて振り返り、高く評価した。
「ルーキーにもかかわらず、見事なパフォーマンスだった。ずばぬけている」とアロンソが語ったとCrash.netが伝えた。
「いきなりF1マシンに乗ってすぐにいい結果を出すのは簡単なことじゃない。1周目はトリッキーで接触事故が起こり、難しいレースだった。でも彼はアクシデントに巻き込まれることなく走り切った」
「予選も楽ではなかった。新しいフォーマットだったしね。でも彼はうまく乗り切った」
「もちろん、パフォーマンス面では、このマシンに乗ったのはあの時が初めてだったのだから、もっと慣れて向上していく余地がある。週末を通して見ると、ジェンソン(・バトン)の方がマシンのポテンシャルを少しうまく引き出していた。それは当然のことだ」
「決勝ではジェンソンは不運だった。彼は当然ポイントが取れたはずなのに(トラブルでリタイアしたために)それができなかったんだ。一方ストフェルはラッキーだった。デビュー戦で入賞できたというのは最高の出来事だ。彼の未来は明るいよ」
バンドーンは今季末で現在の契約が切れるバトンの後任候補であり、本人はマクラーレンがもちろん最優先だが他にも彼に関心を示しているチームが複数あると明かしている。
バンドーンは今年はスーパーフォーミュラに参戦、4月24日にデビュー戦を迎える。