世界ラリー選手権第4戦アルゼンチンは23日、SS10~15のデイ2が行われ、ヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20 WRC)が総合首位につけた。
前日のデイ1最終のSS9でセバスチャン・オジエ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)に総合2番手を奪われたパッドンだったが、デイ1のオープニングステージでトップタイムをマーク。2番手のポジションを奪還すると、パッドンはSS11で2番手以下を4秒以上引き離してステージ制覇。総合首位のヤリ-マティ・ラトバラ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)に6.7秒差まで詰め寄った。
首位を走るラトバラはSS13で反撃に転じ、ギャップを13.3秒まで広げたものの、総合3番手に後退したオジエはペースを上げられず、SS13終了時点でトップに46.4秒のギャップをつけられた上、4番手を走るチームメイト、アンドレアス・ミケルセンにも10秒以内に接近されてしまった。
このまま、ラトバラとパッドンによる一騎打ちが繰り広げられるかと思われたが、ラトバラは直後のSS14走行中、コース脇の岩に接触。マシンが数回横転するほどのクラッシュを起こしてしまった。ドライバーとコドライバーに大きな怪我はなかったが、走行を続けることはできず、パッドンが総合首位へ浮上した。
首位に立ったパッドンはデイ2最終のSS15をステージ4番手で走りきり、29.8秒のリードをもって、現地24日のデイ3へ挑む。2番手にはオジエが続き、3番手にアンドレアス・ミケルセン(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)、4番手にダニ・ソルド(ヒュンダイi20 WRC)が続いている。
激しいクラッシュを演じたラトバラは「今日はすべてが順調に進んでいたがSS14で岩にぶつかってしまった。幸い、僕たちは怪我をしていないけれど、明日の競技に参加できるかは医師の判断とマシンの状態次第だ」とコメントしている。
最終日のデイ3はSS16~18の3SSで争われる。