トップへ

SF鈴鹿:決勝前最後の走行は各車ロングに専念。伊沢が唯一の1分39秒台記録

2016年04月24日 10:11  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

2016年スーパーフォーミュラ第1戦鈴鹿 伊沢拓也(REAL RACING)
全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦鈴鹿は24日、決勝日のフリー走行が行われ、伊沢拓也(REAL RACING)がトップタイムをマークした。

 予選後の夜半に雨が降った鈴鹿サーキット。決勝日の朝に行われるフリー走行の時点では、サーキットの一部に日が差しているものの、路面上にはまだウエットパッチが残っていた。

 決勝前最後のセッションは、わずか30分という短い走行時間のため、開始早々から各車がコースインしていく。コースコンディションの確認をしてからピットに戻ってくるマシンもいるものの、大半のマシンがそのままコースに残ってラップを重ねていった。まずはアンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM'S)が先頭でコントロールラインを通過し1分44秒406をマーク。翌週には42秒374にタイムを縮め、ここにストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)や小林可夢偉(SUNOCO Team LeMans)、小暮卓史(DRAGO CORSE)、塚越広大(REAL RACING)などが続いた。

 各車のタイムが1分41秒台に入り始めたところで、伊沢がトップタイムを大きく更新、1分39秒976をマークする。ただ、ピットに戻ったところでマシンから出火したようで、その後は長い時間ピットにとどまることになった。

 ここまで、ドライバーからは「まだロングランのチェックができていない」という声が多く聞かれていたが、決勝直前のこのセッションではそのロングランに重点を置くマシンが多く、予選で下位に沈んだロッテラーや中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM'S)、石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)などは積極的に周回を重ねている。セッションの終盤までベストタイムを更新するマシンは少なかったが、残り時間が4分あたりとなったところでベルトラン・バゲット(NAKAJIMA RACING)が1分42秒273で2番手タイムをマーク。翌周には40秒027とタイムを更新し、終盤に速さを見せた。

 ただ、序盤に記録された伊沢の39秒台に入るマシンは現れず、これが全体のトップタイムとなった。以下、バゲットの40秒027、小暮の40秒598と40秒台に入れたマシンが2台。4番手以降は41秒台にとどまった。前日、ポールポジションを獲得した山本はベストタイムが1分42秒795で19番手。予選2位の国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)は1分41秒870で16番手、予選3位の関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)は1分42秒073で17番手という結果になっている。