トップへ

初のSF予選を終えたバンドーン「4番手は悪くない位置」

2016年04月23日 20:51  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

2016年全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦鈴鹿 ストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
2016年の全日本スーパーフォーミュラ選手権の開幕戦鈴鹿。注目を集めていたストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は初の予選を4番手で終え、決勝のトップ争いに絡める位置につけた。

 ヨコハマタイヤに変わって初の予選ということもあり、Q1では2010年王者のジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がスピン。さらにQ2では中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)もスピンして姿を消すなど、波乱の展開となった。

 その中、スーパーフォーミュラ初の予選となったバンドーンは、昨日の専有走行こそ苦戦した部分もあったが、土曜日はテストでの調子を取り戻し、Q1では3番手に食い込むと、続くQ2では途中で赤旗中断を挟む混乱もあったが、トップから0.2秒差の4番手タイムを記録し、Q3へ進出。最後のアタックもうまくまとめたバンドーンは、5番手につけた野尻智紀を0.002秒上回り、チームメイト対決も制した。

 予選を振り返ったバンドーンは、「テストでの出来を考えるともっとうまくいけると予想していたけど、昨日は路面コンディションも良くなかったし、マシンのパフォーマンスを100パーセント引き出せず、難しい一日を過ごした。でもチームのみんなも頑張ってくれて、今日はすごく良くなった。素直にクルマが反応してくれたし、乗っていて違和感がなかった」とコメント。昨日の専有走行ではタイムも伸びず、セッション後もエンジニアと話し込んでいる姿が見られたが、朝のフリー走行で流れを取り戻し、4番手という結果にホッとした様子だった。

 また初めて臨んだスーパーフォーミュラの予選については、次のような印象を語ってくれた。

「スーパーフォーミュラでの初めての予選で、正直どんな事が起きるのかも分からなかったから手探りの部分もあった。このカテゴリーについては、知らないことだらけで、もっと慣れなきゃいけないこともあるし、学ばなきゃいけないこともあると思っている。その中での4番手は悪くないし、良かったといえば良かったと思う」

「1アタック勝負の予選はGP2の頃も同じだったから特に違いは感じなかったよ。ただ、Q3に向かうにつれてトラックコンディションが物凄く良くなっていった。新品タイヤを投入するたびにグリップ力もどんどん上がっていったから、乗っていて楽しかったよ。明日が楽しみだね」

 初めてとなる注目の決勝については、「レースのスタートが重要になると思う。このカテゴリーでのスタートはやったことがないからね。それがうまくいけば、きっと良いポジションでチェッカーを受けられると思う」とコメント。
 GP2時代も大きなスタートのミスはなかったバンドーン。好スタートを決めれば、展開次第では開幕戦からいきなり優勝という可能性も見えてくる。