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ハミルトン「失敗を恐れずに、いろいろなフォーマットを試してみるべき」

2016年04月23日 17:11  AUTOSPORT web

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2016年F1第3戦中国GP ルイス・ハミルトン
ルイス・ハミルトンが、レースの週末のフォーマットについて、F1は結果を恐れずに新しいことを試す必要があり、今年を2017年に向けた「実験」に使ってもいいと語った。

 今季開幕戦の直前に導入が決まったノックアウト方式の予選フォーマットは、激しい批判を浴びた末に、中国GPから以前の方式に戻された。だが、その条件として、チームは今シーズン中に「週末全体のフォーマットについて包括的な再評価」を行うことになっている。

 そうしたなかでハミルトンは、予選に関しては新しい案を試し、結局旧方式に戻ることになったが、来年からのフォーマットの見直しを前に、今年のうちに他にもいろいろなアイデアを試してみるべきだと述べた。

「何かを試すことを恐れてはいけないと思う。予選のルールは元に戻された。オーストラリアでの状況から考えれば、第2戦のバーレーンから旧方式にすべきだったのは明らかで、僕らが予想したとおり2度目も失敗に終わった。だけど、それっきり新しいアイデアが出さないのも、どうかと思うよ」

「週末のフォーマットに関連したアイデアを出し合い、実際に試してみる機会として、このシーズンを利用するべきだ。別の新しいフォーマットを試して、それがまたうまく行かなかったら、ファンは不満を覚えるかもしれない。でも、少なくとも僕らがいろいろ試していて、来年に向けての準備段階にあるのだということは伝わるはずだ」

 ハミルトンは、週末のフォーマットをどうすればよいかについて、具体的なアイデアはないと認める一方で、ただ何かが変わるというだけでも、ファンにとっては良いことだろうと考えているようだ。
「過去10年間、木曜から日曜までのスケジュールはほとんど変わっていない。僕はとにかくドライブできればそれでいいけど、週末ごとにフォーマットが変われば、ファンにとってはエキサイティングに違いないと思うよ。まあ、毎回変える必要はないにしても、時には3ヒート制の特別な週末とか、何かいつもと違うことをやってもいいはずだ」

「何らかの形で目先を変える必要がある。年間21レースがすべて同じフォーマットなのだから、ちょっとした変革をすべきだと思うんだ。GP2時代に僕が気に入っていたのは、土曜にスプリントレース、日曜にフィーチャーレースという2つのレースが行われたことだ。僕が経験してきたカテゴリーのなかでも、GP2にはそうした意味での面白味があった。あれと似た要素を取り入れてもいいんじゃないかな」

「土曜のレースで良い成績をあげても、翌日にはまた違ったチャレンジがある。(GP2では)2つのレースのうち、ひとつはピットストップがあって、もうひとつはピットストップなしなんだ。もっとレース数を増やせばいいという話ではないけど、週末によってフォーマットが変われば、それによって戦い方のシナリオが変わるかもしれないし、目標も変わってくるだろうからね」