今シーズンのスーパーフォーミュラは、予選前に2回の走行セッションが設けられている。1回目のセッションとなる金曜日の専有走行では、終盤に野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が大きくタイムを更新しトップタイムを奪ったものの、2番手以降のトップ6はトヨタ勢が占める結果となっている。
前日に比べて日差しは穏やかで、ひんやりとした風が吹くコンディション。9時30分のセッションスタート時点では気温19度、路面温度20度だった。セッションスタートと同時に、各車が確認走行のためにコースイン。まずは、ストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)の1分44秒817というタイムから走行が始まった。
しかし、開始早々に小暮が2コーナーでスピン。縁石に乗り上げる形でストップし、小暮はマシンを下りることに。さらにスプーンカーブでジェームズ・ロシター(KONDO RACING)もスピンからストップ。このためセッションは赤旗中断となった。
開始から20分のタイミングで、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がスプーンカーブでストップ。更にデグナーカーブで中山雄一(KCMG)がクラッシュパッドにあたる形でコースオフを喫し、セッション2度目の赤旗中断となった。中山はダメージが少なかった模様で、セッションの終盤には走行を再開している。
9時57分にセッションが再開。すでに走行開始から30分近くが経過し、自己ベストタイムを更新するドライバーが少しずつ現れはじめる。まずはナレイン・カーティケヤン(SUNOCO TEAM LEMANS)が伊沢拓也(REAL RACING)のタイムを塗り替えると、すぐさまバンドーンが逆転。バンドーンは2周連続でタイムを更新し、39秒896をマークした。さらに、バゲットが39秒610で逆転。ここまでタイミングモニターの中断にとどまっていたオリベイラも、1分40秒012で3番手に入り、トップ3を外国人ドライバーが占める形になった。
残り15分を切ったところで、アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM‘S)が1分39秒626で一気に2番手に浮上。同じタイミングでアタックを開始した中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)も1分39秒482でトップに立った。また、小林可夢偉(SUNOCO TEAM LEMANS)もスプーンで挙動を乱したものの、1分39秒617と好タイムをマークしている。