まず、一番の注目に挙げられるのが、昨年のGP2王者にしてF1マクラーレン・ホンダのリザーブドライバーを務めるストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)の参戦だ。
先のバーレーンGPでは、開幕戦でのクラッシュの影響で欠場となったフェルナンド・アロンソの代役として一足早くF1デビューすると、いきなりチームの今シーズン初ポイントを獲得。評価をさらに高めたバンドーンの参戦はシリーズ全体の起爆剤になるだけでなく、世界を目指す国内ドライバーにとって、実力を比較できるひとつのターゲットとなる。
バンドーンと同じもうひとりのルーキー、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)にも注目したい。期待の若手として早くから注目を浴びていた関口だが、全日本F3デビューから実に10年目にしてようやく国内最高峰フォーミュラのシートを得た。チームも、星野一義率いるチーム・インパルと申し分のない体制。2連覇を狙う石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)やタイトル奪還を目指す中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)、そしてシリーズ2年目を迎えた小林可夢偉(SUNOCO Team LeMans)ら、実績のある強豪を相手にどんなバトルを挑むのか、日本のファンも大きな期待を寄せている。