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スーパーフォーミュラ明日開幕。見どころをおさらい

2016年04月23日 00:11  AUTOSPORT web

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2016年スーパーフォーミュラ第1戦鈴鹿 ストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
2016年の全日本スーパーフォーミュラ選手権が明日23日から三重県の鈴鹿サーキットで幕を開ける。今年はオフの段階から話題の多いシーズンだったが、果たしてどんな戦いが繰り広げられるのか? その見どころとなるポイントを探ってみた。

 まず、一番の注目に挙げられるのが、昨年のGP2王者にしてF1マクラーレン・ホンダのリザーブドライバーを務めるストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)の参戦だ。
 先のバーレーンGPでは、開幕戦でのクラッシュの影響で欠場となったフェルナンド・アロンソの代役として一足早くF1デビューすると、いきなりチームの今シーズン初ポイントを獲得。評価をさらに高めたバンドーンの参戦はシリーズ全体の起爆剤になるだけでなく、世界を目指す国内ドライバーにとって、実力を比較できるひとつのターゲットとなる。

 バンドーンと同じもうひとりのルーキー、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)にも注目したい。期待の若手として早くから注目を浴びていた関口だが、全日本F3デビューから実に10年目にしてようやく国内最高峰フォーミュラのシートを得た。チームも、星野一義率いるチーム・インパルと申し分のない体制。2連覇を狙う石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)やタイトル奪還を目指す中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)、そしてシリーズ2年目を迎えた小林可夢偉(SUNOCO Team LeMans)ら、実績のある強豪を相手にどんなバトルを挑むのか、日本のファンも大きな期待を寄せている。

 また、その戦いに大きな影響を及ぼすのが、今年からオフィシャルタイヤサプライヤーについたヨコハマタイヤの特性の違いだ。昨年までは、それまで長くシリーズを支えていたブリヂストンタイヤでの戦いだったが、ヨコハマタイヤを履いての新たな勢力図は、これまでのテスト結果からはまだ読むことができない。少しの差が、結果を大きく左右するシリーズだけに、ヨコハマタイヤの特性をいかに早く掴むかが、タイトル争いの大きな鍵にもなるだろう。

 ほかにも、昨年わずか1勝に終わったホンダ陣営がトヨタ陣営にどのような戦いを見せるのか、エンジンウォーズの行方も目が離せない。今日から始まった金曜日の占有走行もドライバーのセットアップ作業の助けになるなど、明らかに変わった2016年のスーパーフォーミュラ。開幕初日の明日は、午前9時30分からフリー走行、午後2時からは注目の予選がスタート。ニコニコ生放送では無料の予選ライブ中継が行わることになっている。