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SF鈴鹿:金曜専有走行は終盤にアタックした野尻が最速。僚友バンドーン15番手

2016年04月22日 18:01  AUTOSPORT web

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2016年スーパーフォーミュラ第1戦鈴鹿 金曜専有走行でトップにつけた野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦鈴鹿は22日、金曜専有走行が行われ、野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がトップタイムをマークした。

 いよいよ今シーズンのスーパーフォーミュラが鈴鹿サーキットで開幕。昨年までと異なり、今年は金曜日にも1時間の走行枠が設けられている。前日は大雨に見舞われた鈴鹿サーキットだが、この日は朝から快晴。時折強い風も吹くが、暖かさを感じるコンディションとなった。

 セッション開始直後には小林可夢偉(SUNOCO Team LeMans)、塚越広大(REAL RACING)、ストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が次々とコースインした一方で、ディフェンディングチャンピオンの石浦宏明を擁するP.MU/CERUMO・INGING、そしてVANTELIN TEAM TOM'Sの2チームはピットで静観する構えをみせる。コースインしたドライバーたちはピットアウト、ピットインを繰り返しながら、マシンと路面コンディションの確認を行った。



 セッション序盤にトップにつけたのは1分40秒162をマークした可夢偉。しかし、その後にコースインした小暮卓史(DRAGO CORSE)が1分39秒台に入り、トップタイムを塗り替えていく。開始から15分を過ぎると石浦と中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM'S)がピットアウト。一貴はすぐさま1分39秒517でトップに躍り出たが、同じタイミングでアタックした石浦が0.5秒近く一貴を上回り逆転する。この頃には、ピットに留まっていたアンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM'S)やジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)も走行を始め、全車がコースイン。タイミングモニターの上位には、石浦、一貴、小暮、野尻といった面々が並んだ。

 各車、明日の予選や日曜日の決勝に向けたセットアップを試しているのか、セッション中盤以降はタイム更新が少なくなり、上位は石浦やロッテラー、一貴、オリベイラらが占める形となる。そして、走行終了まで残り3分というところで野尻がアタックに入ると、このセッション唯一の1分38秒台を記録する渾身の走りをみせてトップに浮上。そのままチェッカーフラッグが振られ、野尻がトップでセッションは終了した。

 2番手は1分39秒075を記録した石浦、3番手には終盤に大きくタイムを縮めた国本雄資とセルモの2台がつけ、以下、4番手にロッテラー、5番手に一貴、6番手にオリベイラと続いている。今シーズンからスーパーフォーミュラに新規参戦する関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)は12番手、ストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は15番手だった。