フェラーリは「事態を整えることができれば」メルセデスに勝てるだろうと、キミ・ライコネンは考えている。
2016年シーズンをニコ・ロズベルグの3連勝で全勝しているメルセデスは、しばしばフェラーリは同レベルであるとの発言をしている。フェラーリは毎戦ひとりのドライバーが表彰台を獲得しているものの、信頼性の低さや事故に行く手を阻まれている。先週末の中国GPのスタートでは、ダニール・クビアトのオーバーテイクに反応したセバスチャン・ベッテルがキミ・ライコネンと接触して順位を落とす事故が起きている。
ライコネンは「クリーンなレースを走れずにいるようでは、彼ら(メルセデス)を打ち負かすことはできない。重要なのはマシンと全体のパッケージを改善することだ。このままではチャンピオンシップに良い影響はないので、事態を整える必要がある。いまの状態は僕らではなくロズベルグにとって理想的な状況になっている。僕らはもっと良い働きをしなければならないんだ」と語る。
ロズベルグはメルセデスのチームメイトであるルイス・ハミルトンに対しての差を36ポイントにまで広げており、ランキング3位のダニエル・リカルドに対しては、さらに3ポイントの差がある。ランキング4位のベッテルはトップのロズベルグから42ポイントの差があり、5位のライコネンは、そのさらに5ポイント下。しかしライコネンは落胆はしておらず、フェラーリが状況をうまくまとめあげるだろうと自信を持っている。
「まだシーズンが始まって3戦だ。これから多くのことが起こる。できるだけ多くのポイントを得られるよう、レースで問題を起こさないようにしなくてはならない。そして彼の前に出るんだ。スピードの面では僕らは悪くないし、100%満足してはいなけれど近いところにはいる。少なくとも中国では近いと思った。今シーズンは力強いレースを走り、勝利を得て、メルセデスと戦えると確信している」