フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)のCEOでありフェラーリ会長のセルジオ・マルキオンネが、アルファロメオがザウバーを買収してF1復帰を果たすのではないかという最近のうわさに対して否定的な発言を行った。
マルキオンネはアルファロメオのF1復帰を推し進めたい意向をしばしば示しており、中国GPでもそういった発言を繰り返していた。
最近では経済的苦境に陥っているザウバーを買収する形で参戦するのではないかという推測も持ち上がっている。しかしマルキオンネは、アルファロメオがF1に参戦する場合、まずはフィアット・クライスラーグループの内部、あるいはスクーデリアとのかかわりの中でプロジェクトを検討すべきであり、外部との提携を優先すべきではないと語った。
ザウバー買収のうわさについて聞かれたマルキオンネは「アルファがレースに復帰する場合、他の選択肢があるだろう」と答えた。
「アルファロメオはフェラーリとのかかわりが深いブランドだ。他に目を向ける前に、ファミリーに目を向けるべきである」
マルキオンネは、ザウバーを買収する場合、負債の問題を解決しなければならないことを懸念しているとも報じられている。
アルファロメオは1950年、1951年のドライバーズタイトルを獲得した後に撤退した後、1960年代から1980年代にかけてエンジンサプライヤー、コンストラクターとしてF1で活動した。FCAは数年計画でアルファロメオのブランド力を高めるため巨額の投資を行う意向であることが分かっている。