レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコが、現在トロロッソで走るマックス・フェルスタッペンを来季はレッドブル・レーシングに昇格させる可能性は高いと示唆した。また、レッドブルはダニエル・リカルドに関心を示すフェラーリに対し、獲得の望みはないと通告したといわれている。
昨年トロロッソからF1にデビューした、現在18歳のフェルスタッペンは、非常に高く評価されており、フェラーリやメルセデスが引き抜きを狙っているともうわさされている。
ライバルの動きをけん制するためにもレッドブルはフェルスタッペンを早急に“Aチーム”に昇格させる必要があるかもしれない。マルコはドイツのAuto Bildに対して、それをほのめかすような発言を行った。
「優秀なドライバーがトロロッソで過ごす期間は最大2年間で、その後(レッドブル・レーシングに)昇格する」とマルコ。
「フェルスタッペンは極めて優秀だ」
実際にフェルスタッペンがレッドブルに移る場合、押し出されるのはダニール・クビアトであると考えられている。
キミ・ライコネンとの契約が今季末で切れるフェラーリは、現在レッドブルに所属しているダニエル・リカルドにも注目している。しかしAuto Bildによると、中国GPの週末、レッドブルはフェラーリ会長セルジオ・マルキオンネに対し、リカルド引き抜きの可能性はないと告げたという。リカルドとレッドブルは破棄する余地のない契約を2017年末まで結んでいるということだ。
クビアトも非常に優秀なドライバーであり、もしレッドブルから外されるとすればその後の去就が気になるところだが、Auto Bildはクビアトがトロロッソに戻される可能性もあると推測している。