トップへ

クールジャパンがインバウンド向け民泊サイトに3億円出資

2016年04月21日 19:22  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

会見を開いたクールジャパン機構(左から)橋本泰氏、小糸正樹氏、松本健氏 Image by: FASHIONSNAP
海外需要開拓支援機構(以下、クールジャパン機構)が、インバウンド旅行客に向けた民泊プラットフォームの運営やコンサルティング事業を行う百戦錬磨に対し、成長資金として3億円を出資した。新たなインバウンド需要を開拓するとともに、日本の観光産業の革新と国際競争力強化、観光を通じた地方創生に貢献するという。出資金は、欧米やアジアを中心とした海外向けマーケティングやサイトの多言語対応等のサービス拡大に充てられる。

民泊仲介サイトが14億円資金調達の画像を拡大

 百戦錬磨は民泊にいち早く着目し、農林漁業体験型の民泊や祭りなどのイベント開催時に宿泊できるイベント民泊などの予約を仲介する民泊プラットフォーム「とまりーな」を2014年に開設。また、今年1月に国家戦略特区法13条に基づく長期滞在型の民泊事業が東京都大田区で解禁されたことを受け、日本初の合法都市型民泊サイト「STAY JAPAN」を開始した。クールジャパン機構のほかに京王電鉄や香港のAID Partners Capital Holdings Limitedなど計6社から総額約14億円の資金調達を実施。これを受け、2020年東京オリンピックに向けて増加するインバウンド旅行者を主要ターゲットに、多言語対応のコールセンターやアフターサービス等を拡充し、物件数3万件を目指す。
 クールジャパンは、これまでに日本茶カフェや日本食プロジェクト、アニメなどのコンテンツ事業など比較的アウトバウンド事業に向けた投資が多かったが、今後は観光先進国の実現に向け、インバウンドの拡大を通じた海外事業の開拓に重点を置くという。百戦錬磨の上山康博 代表取締役社長は「日本のプロモーションビデオや写真を見て日本に訪れたいという外国人が多くいるが、そこに宿泊施設が十分にないのは非常にもったいない」とし、地域の人々が連携してインバウンド旅行客に滞在してもらうことが「活性化に繋がる」と提案した。
■公式サイト「STAY JAPAN」「とまりーな」