中国人ドライバーのマ・キンファが、今週末のフォーミュラE第7戦パリ大会からチーム・アグリをドライブすることになった。
昨年までシトロエンのWTCCチームでワークスドライバーを務めていたキンファは、以前にGP2へスポット参戦した経験があるほか、2012年と13年にはHRTとケータハムでF1のテストドライバーも務めている。
彼は、パリ以降の残り3戦も同チームをドライバーを務めることになっているが、キンファ加入の背景にはチーム・アグリの新たなオーナー候補と目されれている中国の投資企業の存在があるとみられている。
チームは先日、エグゼクティブ・チェアマンを務める鈴木亜久里氏が今後数カ月以内に同チームを離れ、国籍も日本からイギリスへ変更する予定を明らかにしている。
WTCCの2シーズンで2度の優勝を飾っているキンファは「チーム・アグリへの加入は、僕にとって素晴らしい機会。世界のトップドライバーを魅了するフォーミュラEを走れることにとても興奮しているよ」とコメントしている。
「またシングルシーター・シリーズでレースができること、そして独特のエネルギーマネジメント能力が求められるフォーミュラEでのレースを楽しみにしている」
チーム・アグリは、シーズン中に許されている2回のドライバー変更を使い切ったことになるが、DTMとのバッティングで5月のベルリンと6月のモスクワに出場できないアントニオ・フェリックス・ダ・コスタに関してもドライバー変更を行う必要がある。
しかしながらFIAは、ダ・コスタに関するドライバー変更も免除するとみられており、来週にも代わりのドライバーが明らかになるという。