FIAは2017年以降のF1タイヤ変更に備えてピレリのテスト日程を大幅に増やすことを正式に承認した。それを可能にするためスポーティングレギュレーションを変更することを、20日、FIAは発表した。
来年ワイドなF1タイヤが導入されることに伴い、ピレリは十分な開発作業ができるよう、テスト日程の増加を強く求めており、すでにF1コミッションではこれが承認されていた。
FIAは20日、世界モータースポーツ評議会においてF1スポーティングレギュレーション第10.2条および第10.6条を変更し、タイヤテストを行う機会を拡大することを承認したことを発表した。これまでの規則ではピレリが可能なテストの上限は「2日間のテスト6回」と定められていた。
この規則変更により、2016年から3年間は現行マシンを使用した新タイヤサイズのテストが年間25日間認められる。また今年に限っては2013年または2014年のマシンで、プロトタイプタイヤのテストをすることも許可される。
「テストの機会を増やすことは、2017年F1テクニカルレギュレーションによって認められたタイヤの新サイズ開発のために不可欠であるとみなされた」とFIAの声明には記されている。
「(規則)変更により、2016年、2017年、2018年において、現行車両に2017年タイヤサイズを使用してのテストが25日間許可される」
「さらに2017年のプロトタイプタイヤ(2016年サイズ)を2013年あるいは2014年の車両でテストする機会も設けられる。旧型車を使用してのこのテストは2016年にのみ適用される」
来年タイヤが大きく変更されるため、ピレリは十分なテストを行う機会を求めており、これが認められなければF1から撤退するとまでほのめかしていた。今回の規則変更で要求が認められたため、ピレリとFIAの2017年から2019年のF1契約がようやく正式に結ばれることになりそうだ。