バーレーンGPを急きょ欠席したザウバーのモニシャ・カルテンボーン代表。一時チームは2週間後の中国GPに出場できないのではないかという噂が飛びかった。実際、上海で仕事をしていたザウバーのあるスタッフは「今後のことは本当に我々にも、わからない」と未来を案じていた。
バーレーンGPに続いて中国GPでも、カルテンボーン代表は姿を見せないまま、グランプリが開幕した。ところが土曜日になって、サーキットにカルテンボーンがやってきた。チーム存続の活動で忙しいなか、なぜヨーロッパから中国へ、たった2日間だけのために、やってきたのだろうか。その理由をチームは明らかにしていないが、今回のカルテンボーンの行動によって、ある噂が加速している。それは、アルファロメオによるザウバー買収である。
というのも、カルテンボーンがサーキットに到着した土曜日、上海にはフェラーリ会長であり、アルファロメオを傘下に持つフィアット・グループ会長を兼務するセルジオ・マルキオンネがいたからた。
日曜日にサーキットを訪れたマルキオンネは、取り囲んだイタリアのメディアに、こう発言した。
「F1は、自動車会社として技術力を表現できる最高の場所だ」
ザウバーの未来は、これからどうなるのか。アルファロメオのF1復帰は、あるのか。すべてはマルキオンネの肩にかかっている。